最近の活動概要

 

2006年9月からの“ゆずりは例会”の概要を紹介します

 

 

―――2011年(平成23年)―――

 

 

・ 9月10日(土)「交流会 と 神戸医療生協 番町診療所長 松岡泰夫医師の講演会」を開きました。

 交流会では、抗がん剤治療の意義について不安を持っておられる方、再発・転移に不安で食事・運動や持病の服薬管理に工夫しておられる方、治療後生活は普通に送れるようになって患者会のお手伝いができないかと迷っておられる方や病気を契機に家族関係に不安を持っておられる方などから自己紹介があり、意見交換を行いました。

 松岡先生には、「在宅支援診療所」及び「在宅での看取りの現状」について説明して頂いた上で、前任の“いたやどクリニック”での事例から、『看取りまで在宅を希望する患者が、望みど   おりに自宅で最期を迎えるためには事前に何をすべきか』について分りやすく話していただきました。また、在宅療養を希望される会場の参加者からの質問にも丁寧に応えて頂きました。

病院から在宅への移行が進む中で、私たち患者が在宅療養のために何をなすべきかについて教えて頂いた講演会でした。

 

 ・  8月はお休みとさせて頂きました。

 

 ・ 7月9日(土)「交流会 と 小野クリニック管理栄養士 小野裕美氏の講演会」を開きました。

交流会では、厳しい治療を続けながらも冗談も交えながら、各自の体験談や思いを話してくださいました。

ひと夫々いろんな人生を歩んでおられますが、お互いに笑いを誘い合う素敵で、かつ有意義な交流会でした。

小野先生には、「がんと栄養」と題して講演をしていただきました。講演の内容は、栄養に関する基本的なことから実生活面で心掛けるべきことまで、広範囲にわたる話を分りやすく説明して下さいました。以下に要点をご紹介します。

がんの原因は、35%が食事、30%がタバコ、20%が運動不足、飲酒その他の生活習慣に起因しているので、食事で がん は治せないものの、栄養バランスの取れた食事をとることで体力をつけ免疫力を高めることが大切である。

「栄養素はチームで健康に働く」ので、特定の栄養素が欠落すると摂取した栄養素がすべて欠落栄養素なみにしか働かない。従って、バランスよく栄養をとることが大切である。

口から食事が摂れなくなるとサプリメントで補うことになるが、バランスよく栄養を取る必要性に変わりはない。

免疫力の80%は腸がつかさどるので、食事に注意して腸内環境を整えることが大切である。

 

・ 6月11日(土)「交流会 と 林山クリニック院長 梁勝則医師の講演会」を開きました。

交流会では、再発・転移不安のなかでの生き方について交流しました。瞬間、瞬間に訪れる今を大事にすること。難しく考えることなく、その日その日を平安に暮らせれば・・・。今の私が出来る事として、家族4人分の昼弁当を作って、別々の場所で同じ食事ができる幸せを。など夫々に少しずつ違う生き方を紹介しあいました。

生き方を交流し合うことによって問題が解決するわけではありませんが、張りつめている自分の糸が緩められ自分らしい生き方に自信が持てたように思います。

梁勝則先生には「抗がん剤を安心して利用するためには」と題して講演をしていただきました。

抗がん剤治療では、続けるか止めるか、止めるなら どの様な時かなどの課題(悩み)がつきものです。4月度の ゆずりは交流会で話題になり、急遽、梁先生にお越しいただいて話を伺いました。

梁先生は、抗がん剤治療に最新情報を交えながら、「がんの基礎知識」から身近な「抗がん剤治療への対処法」を説明して下さいました。

抗がん剤治療を続けるか、治療を止めて抗がん剤の種類を替えるかは治療効果の判定基準に従って判断されること。近年急速に開発されている新抗がん剤(分子標的薬など)は治療の選択を多様化、複雑化しているので、行き詰ったらスタッフの揃っている腫瘍内科を受診すること。などのアドバイスを頂きました。

 

・ 5月15日(日)「定期総会」ならびに「がん連携パス 及び 在宅患者の災害時対応マニュアル講演会」を開きました。

 16回定期総会は黒田裕子代表の挨拶の後、飯島昌子議長の議事進行で報告事項、2011年度事業計画を原案通り可決決定しました。今年度も引続き“開かれたゆずりは”、“革新し続けるゆずりは”を目指して活動をすすめてまいります。

 がん連携パス 及び 在宅患者の災害時対応マニュアル講演会は田村美生夫会員から説明を受けました。

がん地域連携パス作成は、がん対策基本法の基本施策に示されている「がん医療均てん化」の中心課題のひとつです。即ち、“切れ目のない医療”、“がん難民を出さない医療”を支えるシステムとして、「拠点病院などの専門病院」と「かかりつけ医」が連携して初期治療から終末期治療までを保障しようとするものです。

このシステムの実施のためには、患者及び医療者双方の「新システムに対する正しい理解」が必要なために全国的に取組みが遅れておりますが、兵庫県は県下統一案が完成して今春から運用を始めます。運用が始まると、いろいろな問題点の出てくることも予想されます。半年から1年後には見直しが行われますので、問題点についてはゆずりは事務局までお知らせ下さい。推進母体である兵庫県がん診療連携協議会に患者会としての改善案を提案し、見直し計画に織り込んでいきます。

在宅患者の災害時対応マニュアルについては、「携帯用マニュアル冊子」の原案サンプルを見ていただきながら @在宅要援護者に必要なマニュアルとは、どういうものか? Aゆずりはの作成するマニュアルは、どのような要援護者を対象にし、どのような内容にするのか? B災害時に「自分自身を守る」マニュアルには、どのような内容を織り込むべきか? について説明があった。

今後は、この度の東日本大震災から再検討がすすんでいる地域防災計画の見直し内容を織り込んで、完成させる予定です。

 

・ 4月9日(土)「交流会 と 宝塚市立病院緩和ケア病棟 チャプレン 沼野尚美氏の講演会」を開きました。

        交流会では、多くの方から抗がん剤治療の現状について報告をして頂きました。抗がん剤治療を続けながらがんとの共生を目指しておられる方、抗がん剤治療が自分の体調には合わないと止められた方、止めるべきかどうか迷っておられる方、夫々の方から思いや悩みを聞かしていただきました。

   近年、多剤併用治療や分子標的剤治療などが開発され抗がん剤治療は急速に進歩しています。それに対応して、大学医学部やがん拠点病院に抗がん剤専門の「腫瘍内科」が設けられるようになりました。抗がん剤診療の経験豊富な先生をお招きして、お話をお聞きする場を設けたいと考えます

  沼野先生には「楽しく生きる生き方について」と題して、講演をしていただきました。先生は薬剤師の仕事をされていましたが、患者さん達と関わるうちに今のお仕事に携わることになったとのことです。現在までに淀川キリスト病院や六甲病院など9ヶ所の緩和ケア病棟で活躍してこられて、現在は主に宝塚市民病院、そして奈良国保中央病院など4ヶ所の緩和ケア病棟に携わっておられます。

         「ひとはみな、どの様は境遇に中でも“楽しく幸せでありたい”との願いを持っている。」ことを強調されて、これまでに接してこられた患者・家族から教えられた事例を、エネルギッシュに、かつユーモアのある笑いを交えて紹介してくださいました。

人は夫々に色んな思いを抱えて生きています。人と比べることなく、無理に前向きになるのでもなく、自分らしい良い生き方を大事にしていけたらと思います。生きる勇気を頂けた一日でした。

 

 ・ 3月12日(土)「“わたしの体験談”〜日常の中での生活の工夫〜」と題して、体験発表会を開きました。

 再発肺がんで余命一年と告げられて、治療を続けながら「生活をかえること」を優先し、「転移再発がんは医師ではなく、自分自身で治すもの」と意思を強く持って、歓びと生きがいの人生を追及されている方。

再発乳がんから多発性骨転移、肺がん、脳腫瘍と次々と出る転移がんを治療しながら「今、普通に暮らせれば幸せ」、「今、生きている、これだけで十分」、「この先何が起こっても、ただ超えていくだけ」と、自分を信じて気楽に生き続けていこうとされている方。

治療例の少ない肝臓原発悪性リンパ腫にかかり、手探りの抗がん治療に苦しみながら「自分で生きがいを見つけていくことが大切だ」と趣味の写真を中心に趣味の幅を広げておられる方。

三人の方の凄まじい体験談と姫路聖マリア病院ホスピス科部長 田村亮先生の適切なコメントで、病と向き合う勇気をいただいた一日でした。

 

212日(土)「交流会 と 宝塚市立病院副院長・緩和ケア内科部長 松田良信医師の講演会」を開きました。

 交流会では、5名の方から治療経過と病状、今の思いについてお話いただいて、お互いの思いを交流しあいました。良かったこと、辛かったこと、悩んでいることを出し合い、元気を出して治療を続ける勇気をいただきました。

 「緩和ケアについて」と題する松田先生の講演会は、“気楽な気分で一緒に考えよう”と参加者と対話をしながら話を進めて下さいました。先ず最初に「がん診療医師の“緩和ケア研修会”」の教材ビデオ(良い例、悪い例の)が流され、患者が医師と良い関係を持つためのアドバイスを頂きました。また、昨年6月に宝塚市立病院に緩和ケア病棟を設置するに至った背景とこれからの緩和ケア病棟のあるべき方向についてのお考えを話して頂き、改めて緩和ケアについての認識を深めることができました。

 

125日(火)「新年語り合いの会」を開きました。

        木曽路ハーバーランド店で昼食をとりながら、楽しい有意義な時間を歓談しながらともに過しました。

 新年会は初めてだと仰って自己紹介をしてくださった方、昨年奥さんを見送られたご遺族の方も参加して下さいました。

 例会の時のような少し堅苦しい雰囲気とは違い、打ち解けた話に花が咲きました。昨年末のクリスマス会の写真を持ってきて思い出を語らいながら、楽しかった雰囲気を再現してくださった方、王子動物園でパンダを上手に写真に収めてコンクールに入賞され、その写真の掲載された今年の動物園のカレンダーをお持ちいただいた方もいらっしゃって新年会を盛り上げてくださいました。

 皆さまから、現状と今年の抱負が話されましたが、今のご自分をしっかりと受け止められ明日に向かって希望を持っていらっしゃる方が多く感動しました。

 今日の良い思い出を胸に抱き、今年も頑張る事を申し合わせて散会しました。

 

―――2010年(平成22年)―――

 

1218日(土)今年最後の例会「音楽で楽しもう 私とあなたの語り合い」(第1部「クリスマスコンサート」、第2部「語り合い交流会」)を開きました。

     クリスマスコンサートは「アンサンブルぴかぴか」のみなさんにお願いしました。冒頭、音楽療法士 杉浦昭代氏から“音楽の持つ働きによって、心身の機能を回復し改善することを目指して、意図的に音楽を活用し援助していく”という音楽療法の意義について学んだ後、コンサートに入りました。マンドリン・ギターの綺麗な音色のクリスマスソング演奏、ハンドベルによる全員参加の合奏、リクェスト曲の合唱と続き「六甲おろし」で締めて第1部は終えました。

     引続き開催した語り合い交流会は、音楽療法効果で皆さんリラックスし、酷しい病状に関する話し合いも心なしか打ち解けて語り合うことができました。最後に“前向きに生きること”、“自らの療養方針に自信を持つこと”の大切さを確認し、お互いに有意義に越年して元気に再会することを誓い合って散会しました。

 

1113日(土)「日本医療政策機構・がん政策情報センター長 埴岡健一氏の講演会」(演題:「日本のがん対策とがん患者団体の役割」)が“ひょうごがん患者連絡会”の主催で開かれました。

 講演では、がん対策の体系と資源配分の現状について説明された上で、国のがん対策推進基本計画(12分野)の全項目について、@進んだ点、A残された課題、B兵庫県でできること に整理し誰にでも分るように図表化した資料で説明をしていただき、現在の兵庫県がん対策推進計画で顕在化してきている問題への取組みや次期がん対策推進計画で取組むべき課題について多くの示唆を頂きました。

 

1018日(月)“いのちと生きがいプロジェクト”から、ゆずりはの「在宅療養中の要援護者の災害時対応マニュアルの作成」に対して、支援金22万円を戴きました。

     授与式は兵庫県公館において開かれ、井戸敏三兵庫県知事立会のもとで敬愛まちづくり財団 堀 秀也理事長から支援金22万円をいただきました。在宅療養中の終末期がん患者等が災害に遭っても安心して治療が続けられるようなマニュアルを作成しようという活動です。皆さん方のご理解とご協力をお願いします。

 

10月9日(土)「交流会 と ゆずりは世話人(病院薬剤師) 宮本直治氏の講演会」を開きました。

講演会は2部構成で、第一部は「わたくし達とお薬〜副作用とお付き合いをする〜」、第二部は「医師との絆をむすぶ〜わたし達がん患者にできること〜」と題して、講演をしていただきました。

第一部では、抗がん剤の副作用に対する注意点について説明をして頂いた上で、自分の服用している薬について知っておくことの大切さを具体的に分りやすく教えていただきました。

第二部では、患者と医師の間の“ずれ”は、話し手も受け手も自分の思いを尺度としてやり取りをするためであること。従って変われるのは自分自身であることを自覚して、「医師があなたの中の真実に気付いてくれるよう」に、ご自身の心情について言葉を選び、正確に伝える工夫をすること。素直な気持で自分の安心できる事を伝え知ってもらうことだ、とのリコメンドをいただきました。

 

・ 9月7日(火)「兵庫県立加古川医療センター緩和ケア病棟見学会」を開きました。

      200911月、県立加古川病院が加古川市北部の丘陵地に移設され、加古川医療センターとして再出発し、兵庫県立病院としては初めての緩和ケア病棟を併設しました。

    新設の緩和ケア病棟であるだけに、全25床が個室で、かつ全ての病室が屋上庭園に隣接して庭園散策が自由にできるように配置されています。

       閑静な丘陵南斜面に立地し、静かに緩和期を過ごしたい方には、この上なく恵まれた環境です。

 

・ 7月31日(土)「交流会 と 飛騨千光寺 住職 大下大圓師の講演会」(演題:「日々新たな一歩を踏出すために〜自己と向合うスピリチュアルケア〜」)を開きました。

交流会は「お知恵拝借コーナー」と題しての第2回目です。

一人が投げかけた問題を参加者全員で考える場です。一つの問題を別の見方から捉え、それを説明する過程で はその人が歩んできた物語が語られます。人生に対する深い覚悟や温かい心など、いろんな思いが語られます。何が正解なのかわかりませんが、皆で協力して何かを探していく場となればと願っています。例会に出席できない方には会報紙上で交流して頂く事も考えています。気軽に事務局にご連絡下さい。

大下大圓先生は12歳で出家され、高野山大学などで修学された後、スリランカの仏教大学に留学され得度された方です。現在は千光寺の住職を務める傍ら、緩和ケア病床のスピリチュアルカウンセラーもされています。

修行と実践両面のご経験から、対話における全人的ケアの問題をお話いただき、ご自信の母親を家族みんなで見送ったときの写真の紹介から、「在宅ケアの意味を、今一度考えてみよう」と訴えかけられました。感動的なお話をしていただきました。         

 

・ 7月10日(土)、11日(日)の両日、「第18回日本ホスピス・在宅ケア研究会全国大会」が「いのちのおわりにみみをすます」をテーマに鳥取市で開かれました。

大会は鳥取市の9会場に延べ約6000人が参加し、どの会場もあふれんばかりの熱気に包まれていました。その第1日目、宮本直治会員が「患者さんの対応満足度調査から“こころ”を探る。〜がん患者が仲間に対して行った患者アンケートより〜」と題する発表を行いました。医療者が“患者の奥底に潜む思い”を感じ取るすべについて訴えかけて多くに方達の感動を呼びました。

 

・ 6月12日(土)「交流会 と だいとう循環器クリニック院長 大頭信義医師の講演会」(演題:「介護保険と在宅医療について」)を開きました。

今回の交流会は「お知恵拝借コーナー」と題しての第1回目です。日常生活において困っていることや誰かに聞いてほしいことを交流会開始前に質問用紙に記入してもらい、それらについて参加者同士で意見を出し合うという「新企画のスタート」でした。

参加いただいた皆様方の悩みや関心事について交流し、共感や理解を深めることができました。交流内容は会報にも紹介し、例会に出席できない方には会報紙上で交流して頂く事を考えています。

大頭先生の講演ならびに質疑応答では、@行政の在宅指向方針のもとでは、在宅で介護保険を如何に上手く利用するかが大切になっている。Aとは言え独居高齢者や認知症が増え続け、在宅が困難な人も増加しているために、在宅が上手く回らない現実にもある。B夫々の家庭事情を念頭に、在宅か施設入居かを早くから考えておく必要性が高まっている。など在宅医療の現状と問題点、および、それに対応する心構えについて教えて頂いた。

 

・ 5月8日(土) ゆずりはの第15回定期総会を開き、

引続いて西松央一医師(寿亭茆町師)に「笑いと健康」と題してのお笑いを聞かして頂きました。

定期総会では、報告議案2件、提案議案3件の報告および提案説明を行い、原案通り承認されました。

黒田代表は挨拶の中で、15周年を迎えての回顧と最期まで安心して快適に生きられる社会の実現を目指しての抱負が述べられました。

 総会終了後の西松医院院長 西松央一先生の講演では、“笑いの研究”事例から、「笑いのある生活に心掛け、前向きな考えを持って生きること」が健康にとって如何に大切かについて話をして頂きました。

引続く寿亭茆町師に衣替えしての落語会では、民話を題材にした小噺を熱演していただきました。

楽しいこと、嬉しいことを考えて、毎日を笑顔で過ごしたい。ユーモアのある日常生活に心掛けたい。と思いを新たにして家路に着きました。

・ 4月10日(土)「交流会と神戸なごみの家代表 松本京子氏の講演会」(演題:「あなたは あなたに向き合えますか」)を開きました。

      交流会では、痛みと抗がん剤の副作用に苦しみながら仕事を続けておられる方、代替治療で免疫力を高める事に注力されている方、緩和ケアクリニックで地域の医療に貢献されている看護師さんなどからお話を聞かせていただいて交流を深めました。

      講演会講師の松本京子氏は、緩和ケア認定看護師として在宅患者の訪問看護をしながら“神戸なごみの家”を立ち上げられ活躍されている方です。先生は、在宅療養終末期〜緩和期のがん患者の様々な“心の動き”や“人生への思い”を、永年の経験を基に参加者に問いかけながら、“生きることの意義”について心に残る熱のこもった話をして下さいました。

    参加いただいた会員の方から、“限りある人生の大切さ”を改めて実感した。この「ゆずりは」も、症状や年齢を超えて、“みんなで励まし寄り添える場であって欲しい”との感想文を頂きました。

 

・ 3月13日(土)「交流会と長尾クリニック院長 長尾和宏医師の講演会」(演題:「上手に医者にかかるためには」)を開きました。

       交流会では、初めて参加された3名の方から現状の紹介があった。胃がんが進行して胃壁を超えており5年生存率60%といわれた方、がん検診で“胸部要精密検査”といわれながら放置していて“肺がん(リンパ節転移)”が見つかり、更に半年後脳に転移した方、5年前の肺がんが脳に転移し玄米菜食の食養生をされている方である。いずれの方も処置が上手くいき、現在は元気な生活を続けておられるが、早期発見・早期治療の重要性を確認し合った一日でした。

       長尾先生には、先ず最初に“どんな最期を望みますか?”の問いかけから“在宅で上手に医者にかかるための心構え”を分り易く説明して頂いた。患者は病院に入院するときから在宅療養の準備を始めること。そのためには、終末期を家で過ごすための条件整備や、災害時対応も整えておくことなどが必要である。国の医療政策によって、患者の病院から在宅への移行がすすむなかで、具体的にどうしたら良いかを教わることができました。

 

・ 2月7日(日) 「“ほのぼのコンサート”と“語り合いの会”」を開きました。

     “ほのぼのコンサート”は、音楽療法士 杉浦昭代氏ほかの「アンサンブルぴかぴか」の皆さんをお迎えして開きました。マンドリン・ギターの演奏で、四季の歌、映画音楽や世界の国のメロジーなど、なじみの曲にわくわくと没入することができました。みんなでリズム打楽器を順番に使ってリズムをとったり、“がん支え合いシンボルソング”「あなたが大切だから」を全員で唱和したりして皆が一緒になって楽しみました。最後には、リクエスト曲を何曲かお願いし、「六甲おろし」で締めていただきました。

      コンサートに引続き開かれた“語り合いの会”においても、みなさん心なしかリラックスして会話が弾み、交流を深めることができました。

      ゆずりはの例会としてコンサートは初めての試みでしたが、企画から資料作成まで入念に準備していただいた音楽療法士さんほかのアンサンブルメンバーの方々のお陰で成功裏に終えることができました。

 

  ・ 119日(火) 新年昼食会を開きました。

  新年昼食会は木曽路ハーバーランド店で17名に参加をしていただいて開くことが出来ました。病と向き合ったこ の一年の思いや健康維持のための秘訣など、夫々の方の過ごし方について和気藹々の交流を深めることができました。

毎年、新年会だけでもと遠方から参加いただける方もあり、来正月にもみなさん揃って再会すことを誓って散会しました。

 

―――2009年(平成21年)―――

 

1212日(土) 「交流会と災害看護支援機構副理事長 黒田裕子ゆずりは代表の講演会」

(演題:「災害時要援護者のための医療体制のあり方」)を開きました。

     交流会では厳しい抗がん剤治療を続けながら出席された方、治療がはかばかしくないなか伴侶に先立たれた方などを中心に“病と向き合ってどう生きるか”について交流を深めることができました。また、多くの方が関心を持っておられる代替療法についても、薬剤師さんからコメントをいただき考え方を整理することができました。

 講演会では、国内外での数多くの災害対策経験をベースにした要援護者支援の理論と実際両面からの有益なお話を伺うことができました。理論面では、災害対策の原点は「自分の身体は自分で守る」ことにあるが、そのために気をつけて対応すべきこととして“時間軸変化”“病状”“四季”“地域環境”などがあると詳しく解説をして頂きました。実際面からは、“情報収集手段と二次災害防止対応”“避難所生活の意義と自己管理法”“今から始めるべき災害準備”等など、分り易く整理して説明をしていただきました。みなさん15年前の阪神淡路大震災を思い起こし、“我が家の災害準備対策”に思いをめぐらしながら帰途に着きました。

 

1121日(土) 「交流会と広島YMCA訪問看護ステーション・ピース所長 石口房子氏の講演会」

(演題:「最期を在宅で迎えるための様々な要件」)を開きました。

     交流会では、再発や転移で治療中の方が何人かおられて、抗がん剤の副作用の問題や、段々ときつい薬に変わっていくときの問題、更には“生と死”に関する問題など、真剣な中でも和やかに交流をすることができました。一人ひとりが夫々に“がんとの共生”について、深く考えさせられるひと時でした。

     講演会では、石口先生の四半世紀に亘る訪問看護師のご経験から、医師の先生方からは聞けない“自宅で最期を迎えるための極々身近な要件”について、分り易く説明をして下さいました。自宅で最期を迎えたい患者自身の意思のあり方、家族間の意思調整、24時間対応をして貰える医療と介護チーム確保などの問題のほかに、自宅療養に入るときの手元資金確保の問題(先生は50万円という金額を示され、何故50万円かについて説明をして下さいました)や、セカンドオピニオンを受ける時の医師の選び方の問題などです。貴重な勉強をさせて頂きました。

 

1013日(火) 「六甲病院緩和ケア病棟見学会」を開きました。

     この度の見学会は、「ゆずりは明石」との合同見学会として計画し総勢27名で訪問しました。

六甲病院緩和ケア病棟は六甲山麓の高台に立つ病院の5階にあり、窓からは神戸の街並みから大阪湾までが遠望できる素晴らしい立地にありました。

冒頭、師長さんから「緩和ケア病棟は最期を迎える場所ではなく、病気の辛い症状を緩和する病棟で、入院して疼痛コントロールに成功し辛い症状が取れた後は自宅や病院に戻られる方も多い。」と病棟の性格付けについて説明があり、引続き、入院直後のスタッフの対応から、その後の「全人的ケアの提供」情況について説明をして頂きました。「いってらっしゃい、おかえりなさい、という言葉がごく自然に使われる自宅のような環境」、「どんな情況であっても“人と人とがつながっている関係”」を大切にしているとのお話でした。

「痛みでイライラしていた自分」や「大きな不安に襲われていた自分」から解放される方々が大勢おられるようです。

 

・ 9月12日(土) 「交流会と だいとう循環器クリニック院長 大頭信義医師の講演会

(演題:「鎮痛剤とその副作用について)」を開きました。

             交流会は例月の1時間に対して、1時間40分の長時間の話し合いを行いました。初参加の方を中心に進行性がんの方が多く、がん患者の大きなテーマである“患者と家族の関わり”や“余命の問題”について、中身の濃い交流をすることができました。

         講演会テーマは先々月に続いて会員のみなさんの希望に沿って設定し、大頭先生にお願いをしたものです。先生には、鎮痛剤使用の歴史から、使われ方、副作用の問題、そして除痛率の現状について分り易く説明をして頂きました。講演で教えて頂いた鎮痛剤に関する知識は、わたし達患者が“鎮痛剤を使用する時の体調管理に大いに役に立つ”と心強いものを感じながら、みなさん家路につかれました。

 

・ 8月はお休みとさせていただきました。

 

・ 7月18日(土) 「交流会と関西労災病院消化器外科部長 田村茂行医師の講演会

(演題:セカンドオピニオンって な〜に)」を開きました。

        講演会テーマがみなさんの関心事でもありほぼ満席の盛会となりました。

交流会では、抗がん剤治療の問題、代替治療の問題、家族・友人へのがん告知の問題、患者中心医療を忘れたパソコン対面医師の問題など様々の悩みや不安に対する交流が行われました。

田村先生の講演は、“セカンドオピニオン”発生の背景から考え方、受け方に関する広範囲な内容で、セカンドオピニオンを理解する上で貴重なお話でした。特に受け方については、「5W1H」による説明をして頂き理解を深めることができました。講演会終了後、何人かの方が“セカンドオピニオンを受けてみる”と話をされていました。

 

・ 6月20日(土)月例会は、「新型インフルエンザ」のため中止させていただきました。


・ 5月9日(土) ゆずりはの第14回定期総会を開き、

引続いて西松央一医師(寿亭茆町師)に「笑いと健康」のお笑いを聞かして頂きました。

定期総会では、報告議案2件、提案議案3件の報告および提案説明を行い、原案通り承認されました。

黒田代表の挨拶の中では、がん患者が常に安全で安心して暮らしていけるような環境づくりが必要で、在宅療  養中のがん患者の災害時支援マニュアル作りを目指すこと、患者の声を反映した政策作りを提言していくことが強調され、また同時に、月例会やその他の日常活動の充実につとめ、ご支援をいただいている会員の皆様、新しく会員になっていただいた皆様のご期待に応えられる活動を行っていきたいと抱負が述べられました。

 総会終了後の西松医院院長の西松央一医師のお話では、前半に「一日何度か大笑いすること」の重要性につい講演をして頂き、引続き落語師に衣替えしてお笑いを聞かして頂きました。閉会後も皆様のお顔には“笑い”の余韻を残していらっしゃる方が多く、ほっこりした雰囲気を持って家路に着かれました。

 

411日(土) 「体験発表交流会」を開きました。

体験発表者には、2年前に大腸がんを発症。完治のはずが2年後に肺に転移。ポート埋め込みによる在宅化学療法を受けながら作業療法士として活躍されている石垣 博会員に、また、コディネーターには、姫路聖マリア病院ホスピス病棟長 ホスピス部長 田村 亮医師にお願いをしました。

石垣会員には、治療経過を分かりやすく説明して頂いた上で、ご自身の体験から“命”や“医療”についての思いを。また、最後は締め括りとして“伝えたいこと”を纏められ、“希望を持ち続けること”“笑いを忘れないこと”の大切さを報告していただきました。

田村先生には、石垣さんの治療経過や病と向き合う思いについて、そのステップ毎にオーソドックスな考え方だけでなく多方面から解説をして頂きました。

闘病中のがん患者にとって、自分自身の現状を改めて考え直してみる有意義な学習会でした。

314日(土) 「交流会と先端医療センター研究所長 西川伸一医師の講演会

(演題:新しい医療の実現を目指して)」を開きました。

       交流会では、@抗がん剤治療をどう考え、どう対応してきたか、Aセカンド・オピニオンをどういう場合に、どう利用するか、Bインターネット情報の利用法などについて体験交流を行いました。

      西川先生は、@先端医療センターはどういうところで何をしているか、A技術的可能性をどう治療に活かしていくかなど本来は難しい話を身近な例で分かりやすく説明して下さいました。話題の山中伸哉先生の「iPS細胞」(新型万能細胞)については、これまでの万能細胞の“倫理上の問題”“移植時の拒絶反応の問題”を一気に解決する素晴らしい発明であることを説明していただき、神戸ポートアイランドで取組まれているこれらの研究が、難病に苦しむ人たちに明るい展望を開くものであることを教えていただきました。

 

・ 2月7日(土) 「第2回災害対応公開講座」を開きました。

 講師には、長尾クリニック院長 長尾和宏医師をお招きして、「終末期における在宅時の災害対応」と題して講演をして頂きました。

 先生は、がん治療の現状、在宅医の意義、そして災害時のために心掛けるべきことなど広範囲の問題を判りやすく説明してくださいました。良い在宅医を持つことの必要性、及び日頃から災害に備えて食料と常備薬、必要な医療器具類を準備しておくことの大切さを改めて教えていただいた一日でした。

 

119日(月) 「新年語り合いの会」を開きました。

      木曽路ハーバーランド店で、恒例の「新年会のつどい」を開きました。

岡山や和歌山の遠方から来られた方、昨年入会いただいて初参加の方や久し振りにお逢いする会員さん方など多数参加していただき、元気なお顔で和やかに新年の挨拶を交わしあいました。

阪神淡路大地震1.17記念行事に中国四川省大地震の代表の方が来神されている関係で、黒田代表は開会挨拶のあと退席されましたが、草野会員から“ゆずりは明石”の県立がんセンターとの交流情況について先行きの明るいニュースの紹介をしていただきました。

直近の状況や今年の抱負について一人ひとりにお話をしていただき交流しながら、がん患者の会とは思えないような和気藹々の楽しいひと時を、予定時間一杯有意義に過ごすことができました。

最後に、お互い今年一年、安らかに充実した日々が過ごせるよう誓いあい、来春の再開を約して散会しました。

 

―――2008年(平成20年)―――

 

1214日(日)「第1回災害対応公開講座」を開きました。

 講師に長岡福祉協会 高齢者総合ケアセンターこぶし園総合施設長 小山剛氏をお招きして、「災害時における要援護者のケアのあり方」と題して講演をして頂きました。

 先生は「人はみな、それぞれの地域で生きているのだから、その地域の中にサービスを持っていかなければならないとの」とのお考えで“生活圏ごとに24時間365日のサポートセンター”を作ってこられた方です。新潟県中越地震で24時間サポートセンターを中心にどう対応してきたか、多くの事例を交えて講演をして頂きました。「大災害はもう一度ぐらいはあるだろうが、当分は来ないだろう」とかまえているわたし達に、今やっておくべきことを教えていただきました。

 

1119日(水)「東神戸病院ホスピス病棟見学会」を行いました。

    「最期まで自分らしく“人としての尊厳を守られて生きたい”との患者の希い」を精一杯サポートすることをモットーに、家族も含めた全人的ケアを行っている“病院らしさを感じさせない静かな病棟”を見学させていただきました。

    自宅療養の希望がある場合、病院に近い方には“在宅ホスピス往診”を、遠い方には“在宅ホスピス医の紹介”をして、患者・家族の希いに応えているなど、行き届いたサービスの説明もしていただきました。

 

1011日(土)「オフィスいつみ社長 逸見晴恵氏の講演会(演題:がん再発す)」を開きました。

  患者への“がん”告知が殆ど行われていなかった当時に、ご主人の逸見政孝氏がテレビのワイドショーで胃がんを告白して手術をされたことは有名です。その大手術の経緯と闘病生活を家族で支えられた経過について、こと細かく話していただきました。その後ご本人も子宮頸がんに罹患されました。ご自身の富士登山や海外旅行を続けられての“いきがい療法”についての紹介もいただきました。講演後の質疑応答も活発に行われ有意義な交流ができました。

 

913日(土)「ゆずりはグループ4患者会会員合同体験交流会」を開きました。

       ゆずりは淡路 松浦歌子代表からは「乳がん体験と患者会」について

       ゆずりは明石 藤原満智子代表からは「人生いろいろ」と題して、肝臓がんとの闘病体験が

       あじさい会(姫路)岸田美江会員からは「がん拠点病院に望むこと〜婦人科・リニアック・泌尿器科を受診して」

       ゆずりは(神戸)田村美生夫会員からは「三重がん治療経過と患者会」について報告がありました。

     体験発表に続く質疑応答では、フロワーから“告知後の精神的克服”“がんになって気付いた生きがい”“終末期の生き方”などの意見が出され活発な討議が交わされました。

      

     8月はお休みとさせていただきました。

 

719日(土)「交流会と都市環境研究室主宰 (いし)(とう)直子建築士の講演会(演題:自分で自分を支える)」を開きました。

    石東先生は胃がんが見つかったとき、夫婦で手分けして胃がんの専門文献を調査されるとか、病院で診察があると、その日のうちに友人に診断情報を発信するとか、兎に角、情報の収集発信にご熱心で、「自分で納得をして治療をされた」とご自分のがん体験を分りやすく話してくださいました。また、片言の英語、中国語とボディランゲージで自転車世界漫遊をすることの意義など、われわれも明日から挑戦してみたくなる楽しく、かつ有意義なお話でした。

 

614日(土)「交流会と兵庫医大婦人科講師 鍔本(つばもと)浩志医師の講演会

(演題:大学病院で癌緩和期の患者さんになにができるだろうか?)」を開きました。

         交流会では初参加の方、2回目の方を中心に、特に抗がん剤の副作用について交流が行われました。

    講演会では、鍔本先生の国内外でのご経験から、緩和期のがん患者に対する世界の動向や日本医学会の動きを分りやすく説明していただきました。また、緩和期や看取りのコミュニケーションのあり方など患者としても考えておかなければならないことについても踏み込んだ話をしていただき、問題を深く掘り下げて考える習慣の必要性を教えられた一日でした。

 

510日(土)ゆずりはの第13回定期総会と角張克博先生の気功学習会を開きました。

定期総会では、報告議案2件、提案議案3件の報告および提案説明を行い、原案通り承認されました。

黒田代表の挨拶の中では、「がん対策基本法」の施行を機会に、患者の声が県のがん行政に強く反映されるように、県下のがん患者団体の連合組織である「兵庫県がん患者会団体等連絡会」を発足させたこと、その活動成果として「兵庫県がん対策推進計画」にがん患者会の位置づけを明記させたことなどの報告がありました。

また、今年度も月例会やその他の日常活動の充実につとめ、ご支援をいただいている会員の皆様、新しく会員になっていただいた皆様のご期待に応えられる活動を行っていきたいとの抱負が述べられました。

 総会終了後は、自律健康道主宰の角張克博先生に気功の講義と実技指導をしていただきました。気功のレッスンでは、プラス思考で、いつも幸せなことを考えるようにすると、体中の毛細血管が広がって血流がよくなり免疫力が向上することを教わりました。

 

412日(土)「すばるクリニック院長 伊丹仁朗医師の講演会とモンブラン登山者を囲むシンポジウム」を開きました。

伊丹医師には「病気になっても病人にならない」と題して講演をしていただきました。“生きがい療法の目指すところ”や“がん難民の問題を解決するためには何が必要か”についての、データに基づく分かりやすい説明で、わたし達が免疫力を高めて、がんへの治癒力をつけるために大切なことを教えていただきました。

 パネラーとして参加されたモンブラン登山者・家族のみなさんからは、素晴らしい経験の上に“ご自身のこれからの生き方”について紹介をしていただき、わたくし達のこれからの生き方に多くの示唆を下さいました。

 

38日(土)「交流会とあさひクリニック院長 朝日俊彦医師の講演会(演題:笑って大往生)を開きました。 

    先月に続き今月も、初参加の方が多く3分の1を占め有難く思っております。

 交流会では、再発がんの治療と生き方、生きがいについて活発な意見交換が行われました。

       講演会では、「“老、病、死と如何に付き合うか”を、真剣に考えてみる事によって、学ぶことが多く、人生の面白さを知ることができ、人間に幅ができてくる」と、笑いをさそう事例を挙げながら説明をしていただきました。そして、新たな困難に直面しても、そこには必ず新しい展望が開けるはずで“ラッキー”だと実感できるものがある。それを心掛けて生きる事によって「笑って大往生」ができると教えて下さいました。

 

2月9日(土)「交流会と社会保険神戸中央病院緩和ケア病棟長 岡田雅邦医師の講演会(演題:緩和ケアについて)」を開きました。

生憎の雪の中にもかかわらず30名の方に参加をいただきました。

 交流会では、14名の初参加の方から夫々に直面している問題について紹介があり、黒田代表ほか体験者からアドバイスやコメントが述べられました。

 講演会では、岡田先生から「緩和ケアについて」丁寧で分かりやすい説明をして頂きました。

参会者から、知人ががん専門病院で“もう治療法がありません”と言われて緩和ケア病棟に入院する時の体験が紹介されて、このようなお話が早く聞けておれば、介護タクシーで病院に送る車中が家族の別れを思わせる重苦しい空気ではなく、普通におしゃべりをしながら行けたのに、と残念がられたのが印象的でした。

   先生の講演は、緩和ケア用語の説明から、様々な苦痛の種類と使用される薬剤、副作用に関するもの、緩和ケア病棟・緩和ケアチーム・緩和ケア外来夫々の役割に関するものと行き届いたお話でした。緩和ケア外来には、おしゃべりに来て癒されて帰っていく方もあるとのことです。

緩和ケアについて、改めて認識しなおした一日でした。

 

131日(木)「新年会のつどい」を開きました。

   木曽路ハーバーランド店で、恒例の「新年語り合いの会」を開きました。

久し振りにお逢いする方、遠方から車をとばして来てくださった方、新しく参加なさった方など、お元気なお顔に出会えて和やかな新年の挨拶が交わされました。

次々に運ばれてくる上品で美味しい料理をいただきながら、懇談に花が咲きました。先ず最初に黒田代表の挨拶で、直近のゆずりはの活動状況と今年の抱負が述べられ、続いて参会の皆様一人ひとりからお話がありました。最後は、数日後に開会予定の“先端医療と市民の協働を考えるジンポジウム”の関連から、最近の素晴らしい医療技術の進歩に期待する話で締められました。

傍目には、がん患者の会とは思えないような、和気藹々の楽しいひと時でした。お互いに、今年一年、安らかに充実した日々が過ごせるよう誓いあいながら家路に着きました。

 

―――2007年(平成19年)―――

 

128日(土)「作品展と交流会及び六甲病院緩和ケア病棟 久保山千鶴師長の講演会」を開きました。

            毎年12月恒例の作品展には、月初に亡くなられた佐藤肝臓がん部会長の書「はるなつあきふゆ ひはのぼり ひはしずむ」、お馴染みの久保会員の俳句「つつがなく ことしも老いて 晦日そば」ほか、趣向をこらした多種多様な作品を展示頂きました。まさに“がん楽会(がっかい)”で、心なごむひと時を過ごすことができました。

   久保山師長には「死の準備教育」と題する講演をして頂きました。“死んだ人間はどうなるか”の考え方、ターミナル期における夫々の家族模様の現れ方と“許しあい、和解し合って感謝の気持ちを伝え合う”ことの大切さ、“最期まで希望を持ち続けること”の大切さなど、緩和ケア師長の永年の経験を通した実例を交えたお話をして頂きました。

 

 ・ 1111日(日)毎年恒例のホスピス病棟見学会を行いました。今年は神戸アドベンチスト病院を訪問しました。

神戸アドベンチスト病院のホスピス病棟は、1992年に兵庫県で最初に設置された草分け的な病棟です。

   病院では、会議室でビデオ紹介があり、引き続き山形院長先生から直接質問に答えて頂きました。病棟見学では「祈りの部屋」の静かな環境の中で牧師さんが、お話し相手になって下さいました。訪問者に行き届いた見学会でした。

   最後に、入院中のゆずりは会員、佐藤勝省肝臓部会代表の部屋をみせて頂き帰路に着きました。

  

1020日(土)「交流会と 看護師・ケアマネージャーの武貞祥子氏の講演会」を開きました。

   交流会では、初参加の2名の方の“いまの関心事”を中心に意見交換が行われました。

   武貞先生には、「介護保険とターミナルケア」と題して講演をして頂きました。

武貞先生は、“はやしやまクリニック”でもターミナル訪問診療をされていた方で、そのご経験から「担当のケアマネージャーとよく話し合うのがよいこと」「ターミナル期を自宅で過ごしたい人のための在宅ケアのすすめ方」について丁寧な説明をしていただきました。

 

9月8日(土)「交流会と 聖マリア病院ホスピス科部長 田村 亮医師の講演会」を開きました。

     交流会では、肺がんから脳転移した家族の方の本人への話し方の問題や抗がん剤治療の副作用対応の問題などが話し合われました。

田村先生には、がん患者の大きな関心事である「患者と家族のためのがん疼痛緩和療法」について講演をして頂きました。疼痛緩和のための薬剤の種類、効果のある使用法、痛み止めについての誤解の現状、疼痛緩和療法に関する医者の知識と技術の現状、ホスピス病院へのかかり方など、広範囲に行き届いたお話でした。

 

     8月はお休みとさせていただきました。

 

       714日(土)「交流会と だいとう循環器クリニック院長 大頭信義医師の講演会」を開きました。

    台風4号接近情報の中でしたが、20数名の方に出席いただきました。

    交流会は久し振りの開催になりましたが、数名の初参加の方を中心に1時間半の充実した交流を行うことができました。また、この度は「あるべきホスピス病棟の設計」を研究している大学院生の出席もありました。

    大頭先生には、われわれの深刻な関心事である「医療情報をどう手に入れるか」をテーマに講演をしていただきました。「幾つかの有効な医療情報の入手方法」「その情報から何をどう判断して自分の治療に活かせばよいか」について教えていただきました。

帰宅して、早速に情報収集を試みられた方も多かったことと思います。

 

       69日(土)肝臓部会幹事 佐藤勝省会員を囲むシンポジウムを開きました。

    佐藤氏には、特別講演「ぼくの歩んだ道〜今思うこと、肝臓がんとの共生〜」をお願いし、引続き、神戸新聞論説委員 三上喜美男氏、元県立成人病センター看護師長 土江孝子氏の両氏に加わっていただいてシンポジウムを行いました。

佐藤氏には、10年来のゆずりは幹事として活動をしていただいておりますが、この度、体調が急変して緩和ケア病棟への入院手続きをされました。そのような中で「自分の体験と思いを皆さんにお伝えしておきたい」との提言を頂き開催しました。お話の要点は以下の通りです。

1 治療法を自ら学び、納得して治療を受けることの大切さ。

2、生きる意欲を持ち続けて、心身のリラックスに心掛けることの大切さ。

 前者は、最初の病院の処置に誤りがあり、一般参考書のみならず、医療専門書も通読し、主治医と話し合いながら治療法の選択をすることができるようになって、主治医、看護師との信頼関係をつくりあげていくお話です。

     後者は、11年前の初診で、がんを思わせるような診断が出て以来、心身のリラックスに心掛けながら闘病を続けてこられて経過が述べられ、「がんを忘れていた時間だけ予想外に長生きをできた」と締めくくられました。

 三上氏からは、不治といわれた悪性リンパ腫との、ご自信の闘病と対比しながら、土江氏からは、永年看護師長として支えてこられた立場から、それぞれ佐藤氏にエールが送られました。

 参会者との質疑、意見交換は、終了予定時間を一時間も超過する充実したものでした。

 

・ 512日(土)ゆずりはの第12回定期総会と角張克博先生の気功学習会を開きました。

定期総会では、報告議案2件、提案議案4件の報告ないし提案説明を行い、原案通り承認されました。

黒田代表の挨拶の中では、昨年度のゆずりはグループ4患者会の合同学習会や、俵萌子氏、アルフォンス・デーケン氏をお迎えした公開講座の開催、ホームページの開設、さらには、全国がん大集会での理事、兵庫県のひょうご対がん戦略会議の委員としての活動についても報告がありました。今年は月例会やその他の日常活動の充実と併せて、これらの活動についても具体的に成果のあるものにしていきたいとの抱負が述べられました。

    総会終了後は、自律健康道主催の角張克博先生に気功の講義と実技をお願いしました。

     講義では、気功の原理や理論を初心者にも分かるように説明をしていただき、実技では「明日からでも家でできる基本的な気功動作」として、心身のリラックス法と天地の気を体内に取り込む方法の6種類の組み合わせ動作の実技指導をしていただきました。出席の皆さんは心身をほぐし、気の満ちた体で、気分良く家路につかれたことと思います。

 

 414日(土)会員3氏の「体験発表会」を開きました。

萩原彰二氏は中咽頭がん(H9)、河村幸雄氏は胆管がん(H15)、藤本徹氏は食道がん(H5)について病歴、治療経過、後遺症などの発表をしていただきました。特に萩原、藤本両氏からは永年の闘病の中から、後遺症や医師との上手な付き合い方について、河村氏からは今現在の腫瘍マーカー値の変化の状況と再発懸念について報告がありました。夫々の方のがんに生きることの思いが述べられて勇気をいただくことができました。

   コーディネータとして出席いただいた田村亮医師からは、首から上のがんは「頭頚部がん」といって抗がん剤・放射線治療が有効であること、PET検査が普及してその適応可否のデータが蓄積されつつあること、医師との付き合い方が報告されたが、医師として特にホスピス病棟担当医としては、患者との良い付き合い方が重要であることを事例を挙げて説明いただきました。また、田村医師を中心に活発な意見交換もされ、われわれの関心事について熱気のあるひと時を過ごすことができました。

 

       311日(日)アルフォンス・デーケン先生の公開講座「最期まで笑って生きるために」を開きました。

(兵庫・いのちと生きがいプロジェクト支援講座)

    デーケン先生は上智大学名誉教授、生と死を考える会全国協議会名誉会長を勤められ、「生と死」の問題について日本だけでなく海外でも講演活動をされています。

    当日は死生論という奥深いテーマを、事例を交えて分かりやすく説明して下さいました。その要旨は、「人間の力でコントロールできない事は謙虚に受け入れて、自分のできる事に潜在能力を信じて挑戦していくこと」「他人をゆるし己をゆるすことによる癒し、苦しみの共同体験を通して未来に向かって前向きに生きること、過去よりも“いま”を再評価して一瞬一瞬を大切に生きていくこと」「“常に思いやりのある気持ちで人に接する”ことで、ユーモアを解する心を身につけて良い人間関係を作っていくこと」の大切さなど「最期まで笑って生きる」ための多くの指針を頂きました。

    席上協力いただいたアンケート調査にも、多くの方々が先生のお話を参考にした「ご自身の生き方に関する指針」を述べておられました。

 

・ 210日(土)「交流会並に英知大学教授、高木慶子氏の公開講座」を開きました。

    交流会では、初めて参加された方の関心事を中心に、体験や考え方についての交流が行われました。

高木慶子先生は、カトリック教会のシスターで生と死を考える会全国協議会の会長も務めておられる方です。「いあわせをつかむ心のために」と題する講演では、しあわせ(仕合せ)は支え合う心から始まるとの説明があり、しあわせ(成熟)に向かうプロセス、幸福になるためのチェックポイント、幸福を具体的に生きるための努力目標などをご自身の体験を踏まえて話されました。

最後に締めくくりとして、トリノオリンピックで荒川静香さんが使用したケルト民謡:「You Raise Me Up」(あなたが励ましてくれるから、私以上の私になれる)の録音曲を流されました。そして曲をバックに歌詞の一節を引用され、「幸せへの道しるべとして支え合いが如何に大切か」を強調して終えられました。

    みなさん、幸せになれる気持ちに浸りながら家路につかれたことと思います。

 

     123日(火) 恒例の「新年昼食会」が開かれました。

   体調不良で息子さんや友人同伴で参加してくださった方もありました。久しぶりの懐かしい方々との出会いで、賑やかにお祝いのひと時を過ごすことができました。席上、黒田代表のご挨拶の中で「兵庫県にも待望のがん拠点病院ができつつあること、ゆずりはがひょうご対がん戦略会議のメンバーに選ばれたこと」など喜ばしいお話の紹介がありました。

 

―――2006年(平成18年)―――

 

     129(土) 「フリートークと作品展」を開きました。

フリートークは、当面の大きな関心事やゆずりはのあり方について心置きなく話合う会で、定期的に開かれています。

作品展は、毎年12月にその年の作品を持ち寄って意見交換するもので、心の温もりと希望、勇気をいただける交流会でした。

 

     1111() 「交流会並びに神戸新聞論説委員、三上喜美男氏の講演会」を開きました。

交流会では、近況報告や症状に対する対策等、一人ひとりが独自の方法で今を元気に過ごし、楽しい生活をする工夫が語られました。

三上氏は、論説委員として医療の文化を真摯に問う活動をされておられますが、ご自身も30歳代前半に悪性リンパ腫に罹り、「余命一年」と宣告されながらそれを克服された方です。「がん以前 / がん以降 私の体験」と題された講演内容には、病気の克服に真っ向から取組まれた凄まじい意志と行動に感服しました。加えて「たとえ5年、10年経って元気になっても、大きな病気をした者は“身も心も元通りなるものではない”」とのお話は印象的でした。

 

     1014()  「グループホーム“にしむら”見学会」を行いました。

開放的で明るく、家庭的な温かさが感じられるホームで、入所されていり方も、

みなさん行き届いた介護に満足されているようでした。

 

     924日(日) 俵萌子氏の公開講座「がんにもらった贈り物」を開催しました。

      (あじさい会(姫路)、ゆずりは淡路、ゆずりは明石4患者会の共催、兵庫・いのちと生きがいプロジェクト支援)。

俵萌子氏はがん患者団体支援機構理事長、がん患者大集会代表で、「人目を気にすることなく温

泉に入りたい」との願いで“1・2の3で温泉に入る会”を立ち上げられました。

講演では、同じ病を経験したものによってしかできない「分かち合い」が如何に大切かについて

ご自分の体験から熱のこもった思いを話されました。また、がん患者団体支援機構理事長としての活動目標なども話されて多くの参会者に感銘を与えてくださいました。

席上協力いただいたアンケート調査にも、多くの方々から「講演会内容への感銘」と「今後の生

き方に関するご自身の指針」が述べられていました。