ゆずりは
がん患者・家族の自助グループ


がん患者グループ ゆずりは は、平成8年に地域を限定せずに、がん部位の違いをこえて誰でも参加できる、開かれた自助グループとして発足しました。   
モットーは、一人ひとりが常に満たされた日々を過ごせるよう、支え合いのお手伝いをすること、そして一人でも多くの方に支え合いの輪に入っていただくことです。
 このホームページを通してゆずりはの活動をご理解していただき、皆様方のご意見を反映してグループの輪を一層広げていければと望んでおります。

                                                    

平成24年5月15日

がん患者グループ「ゆずりは」について

代表 宮 本 直 治

 

「ゆずりは」は、がん患者とその家族を精神的に支え、その人達の直面する社会的問題の解決を援助するために活動することを目的として平成8年に発足した患者グループです。私達はガンという病気を背負いながらも互いに支え合い助け合い、各々の生活が有意義であるものと感じ、各自が満たされた日々を過ごす事を願って活動をすすめております。

 

 発足以来17年目を迎える歴史の中で多くの会員の皆様が例会に参加され、何人もの世話人が自らの病気と闘いながらも献身的に運営に関わってこられました。そのバトンを、今年度は宮本直治が引継ぐこととなりました。

 

このホームページをご覧になる皆様の中には、「患者会というものが、何のためにあるのかわからない」と思う方がいらっしゃるかもしれません。患者会は最先端の医学治療を論じる場ではありませんし、日々の生活を助けてくれる人を見つける場所でもありません。

経験したのちに初めて「実感として分かるもの」ですが・・・ガンと言う病気は、これまでと同じような日々がずっと続くと思っていた自分の将来を一瞬にして悲観的に考えさせてしまいます。時の流れから取り残されてしまうような不安や孤独感・・・それらの心の問題も含めて、この病気は医療が全て面倒をみてくれるはずだと期待しても・・それは高望みの場合があります。善意からの言葉であっても、健康な医療者の口から発せられると「ある種の違和感のようもの」を感じることがある。・・・私自身、総合病院の薬剤師として25年間勤務してきましたが、そんな当たり前のことも患者になって初めて分かりました。その場合も必ずしも医療者側に問題があるとは限らず、聞き手側の心境のゆらぎから生じる場合もあるでしょう。残念なことですが、経験していることとそうでないこと、その違いは大きく、私も同僚の何気ない一言に言葉を失ってしまったことがあります。

この患者会に参加するようになって私が感じていることですが、同じ境遇を生きる方々の言葉や行動から、自分の中に生きる力を頂けることがあるのです。がんという同じ体験を持つ者同士が、互いの目を見つめながら口にする「がんばろうね」という言葉のやりとり・・・そこに、歩き出す力が湧き上がることがあるのです。

 

自分が癌になったり御家族の方が治療を受けている状況では、自分達が本来大切にすべき価値が見えなくなることがあります。それでも、病気が教えてくれるものは各自にきっと用意されています。いろんな人とお話をして下さい。いろんな声を聴いて下さい。互いに助け合い、支え合い、少しでも有意義な時間を作る姿勢を失わない方々が集まる場所・・・そういう患者会を目指します。皆様方の日常の一コマ一コマが穏やかで意義あるものであることを祈りつつ、例会日に笑顔でお会いできることを楽しみにしております。