洗い桶に保護紙を敷き裏打ちを施した本紙を寝かせ精製水を如雨露で
静かに掛ける。全体に水分がまわり洗いネットをのせて汚れをとる。
※薬品を使用するかは、お預かり時に充分にお客様と打ち合わせを行い決めております。
本紙は80年程前の大津絵です。以前には表装されていませんでしたので糊溜りなどの染みでは無く
埃と経過年数による酸化染みです。今回は塩素系漂白剤を使用して脱塩素剤を加え最後に精製水で
丁寧に洗い塩素を完全に除去しました。時代色を残す方法も御座いますのでお問い合わせください。
今回の染みは、雨漏りが原因と思われます。本紙下に厚手の和紙を敷き精製水を噴霧して
染み汚れを丹念に叩き出しで落としました。
作家 藤本 能道(人間国宝)
色絵磁器、工芸会参与、芸大学長、師憲吉、土師萌 73、4