審美歯科


最近 審美歯科が話題になります。
       私が考える審美についてお話します。 

(98.11.14)
美しくなりたい、美しくみせたいとの思いは、人間の本能的なものと考えられます。
(もっとも 利己的な遺伝子のなせるワザかもしれませんがね)
このことを 歯科医はもっと考慮してもいいのでないでしょうか
現在 審美歯科医は モテモテですね。
当医院の目標である口腔の健康の為には  機能性の回復とともに審美性の回復も
重要になりこの事は開業(1977年)より一貫して重視しています。
この様に 歯科は当然美に対する要求を本来は満たすべきだったのですが まあ、
美に対する基準が時代と共に変化してきたと言うこともありますが 今までは
あまり これらのことに考慮しなかったと 言えるのではないでしょうか。
ただ この時に重要な事は 審美性の回復は 機能性の回復が伴わないと 単なる
美容に終わり 無惨な結果になる可能性もあると言うことです。

症例もまじえて お話したいと思います。


歯を白くする方法
  (ホワイトニングについて) 


表面的な歯のよごれ(ステイン)の場合 


表面的な歯のよごれ(ステイン)は 歯を研磨してもらうことで
簡単に取り除けます。
特に お茶やコーヒーの好きな方、漢方薬を飲んでいる方、歯磨き時に
ペーストを使用しない方(私も基本的にはそうですが)は ステインが
付きやすいようです。
これを単に取り除くことは 美容的な意味が大半ですが これだけで
もう充分にきれいになり御本人も満足する事が多いものです。
又、これを機能的な 面から見てみますと  一見ステインが 付いていない方でも 虫歯の できやすい方や、歯周病の問題のある方は
歯科衛生士から歯を研磨して もらった方がいいでしょう。
これを PMTC又これに歯周ポケットの洗浄を加えた処置を PTC と当医院では言っています。
その理由は、虫歯や歯周病の原因である細菌が 歯に対して強力な膜 (グルカン)で こびり付いているからです。
これは 単なる歯ブラシでは ほとんど取ることが不可能です。
ここまで考えた処置をすれば 医療行為と言えるでしょう。

 


歯そのものの色調を変えたい場合 

表面的な漂白の場合 

神経が生きている(生活歯)歯の 漂白法です。
しばらくは 様子をみていましたが
最近は当医院でも積極的に行っています。
これは 医院で行ったケースです。

(漂白前)

 


医院で行う方法と、ご家庭で行う方法があります。
医院で行う方法は 通常一本の歯につき 三回
処置するのを標準としますが 一回の処置で
かなり白くなり 満足される方もいます。
ご家庭で行う方法は のんびりと
時間がかかってもよい方には 向いています。

 (漂白後)

 


内側から漂白する場合

神経のない(失活歯)歯の 漂白法で ウォーキングブリーチ法と
言いますが 失活歯の漂白法としては簡単で最も効果があると
思います。
この方法は まず第一に神経を取った歯の処置(根管治療)が
きちんとなされていることが条件です。
その後、歯の内部で 過ほう酸ナトリウムと30%過酸化水素を
反応させ 発生期の酸素で 漂白させます。
これを 1週間に一度 数回繰り返します。
皆さん かなり満足されます。
当医院でも よく行っています。
(最近の症例は肖像権の問題もあり映像を割愛)


補綴的な方法で審美性を回復する方法 

虫歯の場合 


プラスチィクの詰め物が 経年変化で劣化して
  あいだから 虫歯にもなっています 。


これに ポーセレン金属冠を被せました。
当時(今もそうですが)一番考慮していたのが
歯肉との調和です。
色調は本人の希望もあり やや白い。


この時に 機能を無視して色や形のみをを重視するのが
美容だと 私は考えます。
歯肉に問題のないこの様なケースでは
通常 1〜2カ月で治療は終わります。
(1979年12月 当医院で治療)
(技工 須志原 守氏)


前歯が出ている場合 


これには 歯科矯正的な方法もありますが 
時間がかかるのが欠点です。
この時は 補綴的な方法で 約一ヶ月で回復しました。


ただ この方法は歯の神経を犠牲にしなければ
いけません。
どんな方法でも 利点と欠点があります。
それらを 良く聞いて(良く説明してくれる歯科医から)
ご自分で 判断して下さい。
(1979年10月 当医院にて治療)


総合的な場合 


この方は ただ見た目だけの問題ではなく
良く噛めないとの事だったのです。
この様な事になった責任は 患者さんには
ありません。
やはり我々歯科医の責任です。


この様な場合は 機能の回復(良く噛めること)が
第一になります。
そうすると 形態も自然になり自ずから審美性を
満足させるものなのです。
この状態まで 約7月かかって回復しました。
まだ 歯茎の状態は完全ではありません。
(1979年7月から1980年2月 当医院にて治療)


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