Tooth Wear(酸蝕症)


歯が溶ける?
最近、目に付くようになりました。

(11.1.11)
 


 以前より コーラを飲み過ぎると 歯が溶けるとの説を
聴かれた方は 多いのではないでしょうか。

当医院では 十数年前より写真の様な方が 目に付くようになりました。
当時このようなケースは ほとんど咬み合わせが原因(咬耗)と
言われていました。

ただそれだけでは 納得出来ないケースが多く 写真の様なケースでは
「歯が溶けている」と言う 表現が一番ぴったりです。
そこで 当時 食材、飲料について アンケートをとったら
やはり酸性の強い食材を好まれる方に 大きな症状が出ていました。
ただ 例外の方もあり その場合のはっきりした原因は 不明です。




S2生 当時65歳(1992年)
この方は 柑橘類が大好きで多量に食され
長時間酸性になった口の中で 柔らかくなった歯は
摩耗しやすくなります。
その上に 堅いモノが大好きなので
咬耗が加速されます。
 



S3生 当時63歳(1992年)
この方は 健康の為に 黒酢を飲まれていますが
酢はジュースに比べて 同程度の酸性(pH3.2)でも 
歯の表面を柔らかくするダメージが 約3倍強くなります。




S4生 当時62歳(1992年)
この方は 酢の物が大好きで
なんにでも 酢をかけて食べ 健康のため
薬草も自分でブレンドして飲んでいます。



最近では (少し専門的になりますが 咬耗、摩耗、アブフラクション、酸蝕)は
第三の歯科疾患として Tooth Wearの概念の元に しだいに認識されてきています。
(Tooth Wearの正確な訳語が まだありません)

その対策としては 食後にうがいなどして 口腔内を
中性にすることです。
(重曹水のうがいも 効果的です。)
当時は その時同時に 歯ブラシの使用も奨めていましたが
現在は その環境下では摩耗が進むので 止めています。

健康の為には良いことでも 過度になると 思わぬところに
弊害がでることもありますが こういったことも
よく理解した上で 上手に 食材、飲料を食しましょう。




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