ストライダとはこんな自転車
※ここで言うストライダとはver.3.0を指します。
 ver.5.0ではブレーキがディスク式になるなど、一部仕様が(値段も)変わっております。

どんな作りになっているのか?

Strida3.2
走行時寸法折りたたみ時寸法重量タイヤ径 バルブタイプ変速フレーム素材駆動部ブレーキ
127x105x50cm110x55x36cm10kg16x1.5inch 米式(初期装備)or英式なしアルミニウムケブラーベルトドラム式

主なパーツの特徴

Hundle1 Hundle2

ハンドル

ハンドルはフラットで折りたたみ式。幅が狭めで、慣れないと極端に軽く感じられ、ふらふらします。 ただ、慣れてしまえばマウンテンバイクなどよりよほど疲れにくいです。初期装備のグリップも、高級仕様ではありませんが 悪くありません。折りたたむ度に細かい傷が付いたり塗装がはげたりするのがはじめは気になりますが、そのうちどうでもよくなるでしょう。

ケブラーベルト

ケブラーベルトの利点として一番にあげられるのは駆動音の小ささですが、それは大切に 乗ったときの話。ホコリがつくと、途端にギシギシ鳴き出します。 とりあえず水をかければ黙りますが、どうせすぐに汚れるので焼け石に水です。 他にも注油不要とか、軽いといった利点はあるものの、トータルでは欠点の方が目立ちます。 ケブラーベルトは強い負荷がかかるとギアとのかみ合わせが飛ぶので、登り坂で無理がききません(立ち漕ぎ不可)。 Belt そして致命的なのが、ベルトはいつか必ず切れるということです。チェーンは滅多なことでは 切れませんし、たとえ切れても修復ないし購入が可能ですが、ベルトは切れたら直しようが無く、 旅先での入手は困難です。ストライダを扱っているお店でも、 ベルトの在庫などまずありません。良心的なお店であれば、店頭の現物から外して対応してくれるかも知れませんが、それは 運がよければの話です。ストライダで自転車遍路をするのなら、事前に予備のベルトを取り寄せておくか、 切れたらリタイヤと決めておくか、いずれにせよ覚悟が必要です。ちなみに 僕のストライダは64番札所の先で切れました。
※以上の話は、 あくまでもストライダの正しくない乗り方を前提としています。ストライダは平坦な町中でちょこっと乗るための 自転車であり、アップダウンの激しい道程を1200kmも走るなど論外です。設計者に怒られます。 ごめんなさい。正しく乗れば、ベルトは切れません。
Saddle

サドル

自転車のサドル形式を大まかに分けると、小さく硬く軽さを優先したスポーツタイプと、 大きく柔らかく座り心地を優先したママチャリタイプの2種類があり、 ストライダのそれは中間的な作りになっています。 スポーツ車は前傾の乗車姿勢で加重がハンドル、サドル、ペダルへと分散し、 一カ所に疲労が蓄積しにくくなっているために簡素なサドルで充分なのですが、ストライダは ママチャリのように上体の重みをほぼサドルのみに集中する割には、サドルがそれを吸収できるほど柔らかく作られていないので、 長時間乗り続けると確実にお尻が痛くなります。ヒップバッグを身につけていればなおさらのことです。僕は最後まで だましだましガマンして乗り続けましたが、通し打ちするつもりならクッション性能のいいサドルカバーを用意した方が よいかと思います。

で、どれくらい走るのか?

登坂性能

搭乗者や積み荷の重さ、路面状況にも左右されますが、ストライダが問題なく登れるのは、 おおよそ斜度7%(水平100mで7m登る)までです。図で見ると「たいしたことないじゃん」と思うかも知れませんが、 実際に走ってみると結構な登りです。8%になるとペダルを踏む足にもギリギリだというのが伝わり、時折ベルトが滑るようになります。 10%ともなれば、一漕ぎごとにかみ合わせが飛ぶので、自転車を降りた方が賢明です(この程度の勾配であれば、 楽に押して上がることができます)。しかし20%までいってしまうと、押すというより担ぎ上げるという感覚に近くなり、 ストライダはただの重りと化します。分かるかぎりでは85番八栗寺の表参道が27%という 好記録を出していますが、21番太龍寺や35番清滝寺などにもそれに匹敵する登りがあります。
7%(なんとか走れる)20%(押してもつらい) 27%(85番八栗寺)38%(横倉の壁)
7% 20% 27% 38%

走行距離

ストライダはタイヤ径が16インチと小さいので、あまり走らないだろうと思いきや、 意外と距離が伸びます。単純に走るだけであれば、平地で無風という条件つきで150km/日くらいが限界でしょうか。 ただし、お遍路さんの場合は札所めぐりをしなくてはいけませんので、実際はもう少し短くなります。 もっとも距離を稼げるであろうエリアは、
  1. 23番薬王寺〜24番最御崎寺(札所間80km弱)を含む室戸エリア
  2. 窪川から寄り道をして四万十川沿いに行き、中村(四万十市)に出る四万十エリア
  3. 37番岩本寺〜38番金剛福寺(札所間80km強。最長)を含む足摺エリア
の3カ所です。納経所の開いている時間7:00〜17:00でめいっぱい走れば、120kmくらいはなんとかなるでしょう。

耐久性

ストライダの消耗品にはタイヤ、チューブ、ワイヤー、ブレーキ、ベルトなどがあり、 後の二つは専用品ですので、旅先での入手がほぼ不可能≒使用不能になったら即リタイアという危険性をはらんでいます。 では、どれくらいもつのかが問題になるわけですが、車体に一切のいたわりなしで乗りつぶした場合、 どちらも1000km前後で限界を迎えると思われます。ブレーキは片方ずつの話なので、前後のブレーキを均等に使用すれば およそ2000kmはもつ計算になり、通し打ちでも途中ですり切れることはないでしょう。ベルトも急坂をムリヤリ登ったりせず、 ロープウェイを使える所は使っていけば、充分完走できるかと思います。

結局どこがオススメでどこがイマイチなのか?

オススメ・イマイチな所 お遍路さんに使った場合
カッコイイ○目立つので声をかけてもらいやすい
○折りたたむのが簡単○宿に泊まるときに部屋に持ち込める。疲れたら簡単に輪行できる
○比較的軽い○多少の段差は担いでクリア。持ち運びにも便利
×ギアがない○上り坂も下り坂も、あるがままに受け容れる。修行になる
×急坂を登れない○自転車が重りになる。修行になる
×タイヤが小さい○あくせくしない心を養う。修行になる
×安定性がない○世の中はすべて不安定なものと知る。修行になる
×クランクやブレーキに泥や水が入る○手のかかる子供ほどかわいい

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