私とモンゴル語
私とモンゴル語について少し書いて見ます。私が初めてモンゴルを訪れたのが1993年3月。その頃はまったく一言もモンゴル語を話せませんでした。その後、3〜4度モンゴルを訪れたものの、日本語が上手なモンゴルの友人を頼りにモンゴル語を覚える気すらありません。せいぜい覚えたのが「こんにちわ。おはよう。おやすみ。おいしい。ありがとう」
しかし、モンゴルで行われた友人の結婚式に出席した際、家内との運命的な出会いによって、私のモンゴル語学習熱は異常な高まりを見せ始めるのです。あぁ!あの彼女とモンゴル語で話したい。ただそれだけの動機でした。
帰国後、将来奥さんになる彼女に手紙を書こうと本屋に行きました。その頃は今ほどモンゴル語関係の本がなくて、モンゴル語界の巨匠・小沢重男先生の本が何冊かある程度。でも、手紙を書きたい・・。考えた挙句、市の図書館に足を運びました。現在は手元にある厚さ10センチを超える辞書「現代モンゴル語辞典」(大学書材)がありました。嬉々としながらこの辞書を片時も離さず、朝から晩まで愛する人を思って手紙を書きました。3万円を越す大金のこの辞書を手に入れるまで、何度も図書館へ通いました。
書いた手紙は単語の羅列ですから、こちらは真面目に書いたつもりでも相手にはまったく意味が通じません。家内の妹が日本に居たのを幸いに、書いた手紙をファックスで送って添削してもらいました。今ならメールで送るんでしょうが、当時はメールはまだ珍しく、まして手紙はキリル文字で書くのが当たり前で今のようにモンゴル語を英文表示するなんてことは考えられない頃でした。
ファックスで送った手紙を妹が見て大笑い。こちらは結構かなりいい線行ってるかナなんて自信を持って毎回送るものの、決まって大笑い!これどんな意味ですか?アッハッハッハ!それで妹に笑われるのが嫌で、家内に直接送ったものの結局向こうでも大笑い・・・。自信なくすなぁ・・。
でも、人は笑われながらも進歩するのです。上京する機会を利用し、家内の妹と会ってモンゴル語を習い私のモンゴル語は確実にそして着実にアップして行ったのです。
でも、福島から東京(片道200km)に通うのは時間的にも経済的にも大変です。そこで、効率的に、しかもモンゴル語で一番大切なリスニングの問題をどうやって克服するかが一番の課題でした。そこで思いついたのが、あるモンゴル語の一冊の本を丸ごと義妹に読んでもらいそれをカセットに録音しました。会話に単語も含めかなりの量のモンゴル語が収められました。このカセットの効果は抜群でした。カセットを時間を見ては四六時中聴きまくったのです。時には真剣に机の上で、時にはBGMのように車の中で聴きました。そして何日もこのリスニングを繰り返すうちに、モンゴル語の難解な音や、動詞の変化、単語がどう繋がっているかなど自然に気づいていったのです。
これらの基礎が出来ればあとはとにかく単語を覚えるだけ。新しい単語の発音は、義妹に電話で教えてもらいました。
平行して手紙を書き続けました。週に一度はA4サイズで3〜4枚の手紙を、丸二年間送り続けました。うーむ、我ながらすごいエネルギーですね。仕事の環境がよかったのもあります。しかし、家内に手紙を出して、返事が来るのは20通出して一回程度。果たして送った手紙を読んでいるのかもわからず不安でしたね。
この時期、とても役に立ったのが「初級和蒙辞典」(モンゴル倶楽部)です。薄いので手軽に持ち運びが出来るし、内容が充実しています。今でも愛用しています。
私がこのHPを作ってから、多くのモンゴルファンの方からメールを頂きます。その中で、モンゴル語に関する問い合わせが多くあります。面白いことに、モンゴル語を話したいという方のほとんどが、意中の人とモンゴル語で話したいからという理由。確かに動機付けとしては漠然とした理由より意思が強いから勉強が長続きするように感じます。現に私がそうですから。
さて、私の勧める一番のモンゴル語学習法。それは、ある程度基礎がわかったら単身、モンゴルで一般家庭にホームスティすること。もちろん、日本語や英語がわからないモンゴル語だけしか通じない環境に身を投じること。3日でも1週間でもいいです。辞書を片手にモンゴル語だけで暮らす。これが一番効果的です。ただモンゴル語に耳が慣れていない時期に行っても苦痛なだけかもしれません。ソロンゴのモンゴル語100で耳を慣らしてから行きましょう!?