本堂中央の円壇に、木彫の大きな薬師如来坐像が安置されています。大きく見開いた切れ長の目と引きしまった口元のお顔、厚い肉付きの堂々とした体躯(たいく)が特徴です。光背(こうはい)に6体の化仏(けぶつ:小さな薬師如来坐像)があり、本尊と合わせる七仏薬師になります。昭和50年の調査で、像の体内から平安初期の法華経(国宝)が8巻見つかりました。
本尊の薬師如来の正式名は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)といいます。人々の病や苦しみを取り除き、災害を止めるなどの12の願いを解決して如来になったといいます。主に病に苦しむ人を救う医王如来として信仰されています。薬師如来が手に持っておられる薬壷には、体・心・社会などのあらゆる病を治す霊薬が入っているのです。
阿弥陀如来が西方極楽浄土(死後の世界)を約束しているのに対し、薬師如来は東方浄瑠璃世界(とうほうじょうるり:生きている今の世界)を約束します。瑠璃とは地面を創っている青い石のことで、現世の意味でもあります。
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