更新日11年3月22日
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はしがき・・・
私が初めてあいつに出会ったのは・・・
昭和56年秋・・・・二十歳の若き日のことであった。
出会った・・・もちろんいい女ではない。
50ccの小さなエンジンをつけた原付バイクである。
購入した場所・・・・バイクショップではない。
家の近所にあるクズ屋だった。
「このバイクほしいんだけど、いくら?」
「これか!ああ千円でいいよ。」
そう・・・たった千円で購入したポンコツバイク。
嬉しかった。
初めての愛車だった。
「お前・・・このボロバイクで何をするつもりだ?」
「旅に出るのだ!」
「旅!おい!気は確かか?」
「本気だよ。俺はこいつに乗って、野を越え山を越え・・・果てしなきツーリングの旅に出てみたい。」
・・・・・・・・
若き日の夢だった。
そんな願いが通じたのか
この小さなポンコツバイクは立派にスクラップから立ち直り、ツーリングの旅に出発した。
まずは隣町、そして隣の県・・・・
徐々に走行距離は延びて行った・・・・
そして、日光、会津若松、山形、南蔵王・・・・
「エンジンが焼きついてしまうのではないか?」本気で心配した峠道。
フェーン現象による熱風や異常低温
大雨も襲ってきた。
大自然はこの小さなポンコツバイクにも、決して容赦はしなかった。
しかしどんな急坂急カーブだろうと、大雨が降ろうとも・・・・
たくましい走行をしてくれた。
その力強さは、落ちこぼれだった私に、力と勇気を与えてくれた。
思えば・・・
あれからもう20年以上が経過・・・・
今はその愛車の姿は無い・・・・・
勇ましかった、あの小さなバイクの苦行の旅の記録
今ここに再現したい。

紀行文
がんばれ千円バイク
ポンコツバイクで旅ゆくゼロハンライダーの青春
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