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メルマガ 『もの研通信』

Res: もの研究会では、『もの研通信』と題するメルマガ(みたいなもの)を、不定期にて E-mail で配信しています(大体2週間に1回)。当然、メルマガですから、無料です。

■ メルマガの内容

内容は、研究会の予告・報告やwebサイト更新情報など、直接もの研に関わる内容と、イベントや書籍情報などの情報提供が主です。また、もの研メンバーの活動の報告や、メンバーからの情報提供を流すこともあります。現在は、もの研の世話人である佐藤啓介が執筆を担当しています。

■ 配信の申し込み

『もの研通信』の配信をご希望される方は、佐藤(reflexion@inter7.jp)まで、配信希望の旨を記してメールを送ってください。その際、最低限、

  1. 氏名 (ハンドルネームでも可)
  2. 関心のある分野など (ほんの一言で結構です)

は明記していただくと幸いです。また、かなり長くなることがありますので、携帯のアドレスへの配信希望はご遠慮いただいた方がよろしいかと思います。

■ メルマガの一例

なお、参考までに、実際に配信した『もの研通信』の一便(2003. 1. 20 配信分)を、一部省略を施しつつ転載しておきます。

subject: 【もの研通信】第3回研究会の報告
2003. 1. 20. Mon

こんにちは、Res: もの研究会の佐藤啓介です。
寒い日々が続いておりますが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

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*このメールは、研究会に参加して下さった皆様や、連絡を
ご希望された皆様に、BCCにして送信しております。
今後、配信をご希望されない方は、私の方まで返信ください。
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【目次】
1. 第3回研究会「ものとしての装飾」終了の報告(1)
2. 第3回研究会報告(2):アンケートの結果
3. もの研関連イベントのお知らせ
4. 最近目に付いたもの論関連文献紹介
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【1. 第3回研究会「ものとしての装飾」終了の報告(1)】

去る1月19日(日)、京都市にて第3回研究会「ものとしての装飾」を
開催いたしました。ご発表いただいたお二人、ならびにご参加いただいた皆様、
お疲れ様でした。今回は参加層もだいぶ多様で、ようやく「学際的」な
研究会としての色合いが出てきた気がいたします。

井上氏・鶴岡氏の両氏による発表に対し、根本的な部分を問う質問を
はじめ、終了予定時間を超える、白熱した議論が展開されました。
また、懇親会では「ものシンポを開催しては?」「もの論啓蒙書・概説書を
出しては?」といった、大胆な提案までいただき、今年も(は?)もの研も
活発に活動したいものです。(以下略)

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【2. 第3回研究会報告(2):アンケートの結果】

今回の研究会では、新たな試みとして、参加者の皆様に簡単なアンケートを
配布し、お答えをいただくことにしてみました。以下、設問と、それに対する
お答えの一部です(長さの都合上、その全てを紹介できないのが残念ですが)。
また、〈 〉で囲まれた答えは、世話人たちの至って個人的な回答です。

Q1. 今後、もの研で扱って欲しいテーマはありますか?
  「ものと身振り・技術」
  「蒐集・コレクション」
  「[ものの]認識論」
  「ものと日常(生活)」
  「ものと物語、伝説」
  〈フェティシズム〉
  〈ものと/の現代〉
  〈資料/史料論〉

Q2. 今後、もの研でご自分が発表してみたいテーマはありますか?
  「ものと日常性に関連して」

Q3. もの研究に関連して、最近面白かった本・論文・展覧会などありますか
  「大澤真幸『身体としての社会学』II」[勁草書房だったかな?]
  「モノ(生活財)を全て民博に寄贈した韓国の方のその後を追った、
   現在INAXギャラリーで行われている展覧会」

皆様のご意見を今後の活動の参考にさせていただきます。
ご協力、ありがとうございました。
一言だけコメントすれば、Q1の答えが割と「実践 praxis」に関連する
テーマに集まったのが、興味深いですね(日常性、身体など)。
そうですよね、ものは「そこにある」のですから。

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【3. もの研関連イベントのお知らせ】

もの研に関連して、以下のイベントをお知らせいたします。

i )曽根茂 油彩画展 「何処でもない、何処か」
もの研にご参加いただいている洋画家・曽根茂氏の個展が、以下の通り
開催されます。案内パンフより引用「自然の風景に独自の構成を加えることに
よって創り出された、細密な油彩風景画を展覧」とのことです。
 第7回京都絵画まつり 内 「一心堂画廊」ブース
  日時: 2003年 2月 14日(金)〜 16日(日)
      A.M. 10:00 〜 P.M. 17:30
  場所: 京都市勧業館みやこめっせ1F展示場 (以下略)

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【4. 最近目に付いたもの論関連文献紹介】

以下では、もの論に関連して、最近目に付いた文献をご紹介させて
いただきます。紹介者の好みと知識的限界ゆえ、分野が偏ってしまいます
がご容赦ください。日本語と英語のものに限定しておきます。
一部を除いては1〜2年内に刊行されたものです。

1) 中沢新一「モノの深さ――宗教における技術の問題」
   『宗教への問い5 宗教の闇』、岩波書店、2000 に所収
 「モノとの新たな同盟」を目指す、新たな唯物論の試み。
上代語の分析から、モノという語が持っていたシャーマニスティックで
恩寵的な宗教性を掘り起こし、それを「技術」に接続させることで現代に
復活させようとする。評価は分かれるかもしれません。

2) 村田純一『色彩の哲学』、岩波書店、2002
 モノには欠かせない「いろ」を如何に考えるか?色は、生理的感覚か?
物質的属性か?内面的-精神的な現実か?生態学的現象学の立場に
立ち、物質/精神の二元論を架橋することで色彩を扱った本。

3) 安彦一恵・佐藤康邦(編)『風景の哲学』、ナカニシヤ書店、2002
 「風景」そのものを論じる、しかも、徹底して考え抜いて。そうした意図のもと、
風景の根本概念から、歴史現象としての風景、景観論争、イメージの中の風景、
風景と故郷性の関係などが論じられています。また、巻末の風景論参考文献
一覧(邦文限定)は便利です。

4) Richard Kearnry, On Stories, Routledge, 2002
 モノをその環境の中に位置付ける際、大きな役割を果たす「ものがたり」。
私たちは、様々なストーリーを紡ぎながらモノと接しています。「物語論」の
現在の到達点を、平易かつ具体的に説いた本。廉価なのがうれしいです。
著者は現代のアイルランドを代表する哲学者。

5) John Sahlis, Stone, Indiana U.P., 1994
 やや古いですが、ずばり『石』。内容は、石についての我々の美的経験の
諸相を哲学的に論じたものです(ベースはハイデッガーの大地論)。しかも、
自然石から石造建築まで。著者は現代アメリカを代表する大陸系哲学の研究者。
タイトルの意味不明さ故にあまり知られていないですが、面白い一冊です。

6) James Elkins, Stories of Art, Routledge, 2002
 近年、恐ろしい程に精力的な活動をしている奇才エルキンスの挑発の書。
ゴンブリッチの The Story of Art に挑戦をしかけ、「いろんな美術の歴史」を書く
ことを試みた本。章立ての構成までゴンブリッチのそれを模す辺りに、その
心意気がうかがえます。

7) Koji Mizoguchi, An Archaeological History of Japan:
30,000 B.C. to A.D. 700, Univ. of Pennsylvania Press, 2002
 日本人が英語で書いた日本の考古学。それも、単なる概略的な日本古代史
ではなく、「アイデンティティ」なるものを巡る古代のポリティクスと、その
ポリティクスを巡る現代のポリティクスに焦点を当てて記されたものです。

8) Edith Wyschogrod et al.(eds.), The Enigma of Gift & Sacrifice,
Fordham U.P., 2002
 最近、アメリカ系現代思想で大流行の贈与論。他方、モース以来、人類学では
古典的テーマの贈与論。では、両者は噛み合うか?編集者側の意図した
主題はそこにはないのですが、そうやって読んだ方が面白かったりする論文集。

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以上、長くなりましたが、第3回研究会のご報告を兼ねたもの研通信でした。
第4回研究会のご案内などは、詳細が決まり次第、ご連絡させていただきます。
今後とも、Res: もの研究会をよろしくお願い申し上げます。

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Res: もの研究会HP http://web-box.jp/res/
佐藤啓介 reflexion@inter7.jp

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