越境の映画監督

日夏英太郎【許泳 ドクトル・フユン Dr.Huyung】

                                                     2009年4月24日


★ Madrigal..No2  
春のらぶ・そでい 

日夏英太郎 23歳



「下加茂」 
1932年(昭和7)5月号より引用  
松竹下加茂映画雑誌

下加茂撮影所

         V
 
悩ましい暮春。ゆきづりに彼の女と逢ってしまった。僕から去っていった役の女に。
僕は口の中でにがいものがひろがってゆくのを感じた。僕はこのにがさに就て考える。
このにがさはどこから来たか?
   僕から去ってしまった彼女、それはフィルムであった。彼の女は影を置く、白い空間に
  白い空間。それは僕を「明日」の中に位置させる。現実の彼の女は白い空間を譲歩して
記憶の中へ現実の感覚を喚んだ。僕の口の中へ去年の櫻んぼのにがさが帰って来たのだ。
  彼の女への憎悪が感覚となって口の中でひろがっている。僕はそのにがさを噛んでいた。
  再び逢ってしまった彼の女、この実在の彼の女はあきらかに僕に敵意をみせた。
     ふるさとの並木路で拾った紙片です。

     
  W
 
a ほっそりしたまなざし
 b しなやかなエスプリ
 c すばしこいオカッパ
 d きゃしゃなシルエット
 e 鋭い額と鋭い鼻
 f  円熟に対する何等かの傾向
  ムッシュ ジアン コクトオの神経です。
  畏友キムラ フヂオのぷろふいるです。

     
  X
  
春だ!
  もうおちついてはいられない。
  わたしは外出する。
  太陽がわたしをさし招く。
              ―マルグリット―

        
Y
  嘘を言えば 嘘を言ったで
  威張れば 威張ったで
  なぜこうも可愛いものだろ。
     Rio Tadekawaへ
     「君が恋をしているからです」
        X

   
軽快なブルウス !
   爽快なマアチ !
    狂燥なジャズ !
   弛緩した有らゆる部分に、朝の音楽が、その旋律が、隋にまで沁み込む。
   生彩 !
          *KOHちゃんの春の朝 !
           コテイのかほりをかぎたい朝 !

                  XU

 
 加茂の流れに、ほがらほがらと春がきて、
  圓山に、おぼろおぼろと花が咲いて、
  京都はすっかり春の感情でメ−クアップされました。                      x                  x
  (前頁写真)春のプロフ井ルおゝKOH !
                                                           
                                            x
  
   *KOH →高田浩吉さん
 


    ★ 日夏英太郎 ★
 


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春の海辺にて