V
悩ましい暮春。ゆきづりに彼の女と逢ってしまった。僕から去っていった役の女に。
僕は口の中でにがいものがひろがってゆくのを感じた。僕はこのにがさに就て考える。
このにがさはどこから来たか?
僕から去ってしまった彼女、それはフィルムであった。彼の女は影を置く、白い空間に
白い空間。それは僕を「明日」の中に位置させる。現実の彼の女は白い空間を譲歩して
記憶の中へ現実の感覚を喚んだ。僕の口の中へ去年の櫻んぼのにがさが帰って来たのだ。
彼の女への憎悪が感覚となって口の中でひろがっている。僕はそのにがさを噛んでいた。
再び逢ってしまった彼の女、この実在の彼の女はあきらかに僕に敵意をみせた。
ふるさとの並木路で拾った紙片です。
W
a ほっそりしたまなざし
b しなやかなエスプリ
c すばしこいオカッパ
d きゃしゃなシルエット
e 鋭い額と鋭い鼻
f 円熟に対する何等かの傾向
ムッシュ ジアン コクトオの神経です。
畏友キムラ フヂオのぷろふいるです。
X
春だ!
もうおちついてはいられない。
わたしは外出する。
太陽がわたしをさし招く。
―マルグリット―
Y
嘘を言えば 嘘を言ったで
威張れば 威張ったで
なぜこうも可愛いものだろ。
Rio Tadekawaへ
「君が恋をしているからです」
X
軽快なブルウス !
爽快なマアチ !
狂燥なジャズ !
弛緩した有らゆる部分に、朝の音楽が、その旋律が、隋にまで沁み込む。
生彩 !
*KOHちゃんの春の朝 !
コテイのかほりをかぎたい朝 !
XU
加茂の流れに、ほがらほがらと春がきて、
圓山に、おぼろおぼろと花が咲いて、
京都はすっかり春の感情でメ−クアップされました。
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(前頁写真)春のプロフ井ルおゝKOH !
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*KOH →高田浩吉さん
★ 日夏英太郎 ★
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