一般に「がん」とは「(漢字で書く)癌」と「肉腫」の2種類があります。
「癌」とは厳密には上皮性の悪性腫瘍のことで,体表,内臓,消化管,呼吸器の内面に発生するものです。
一方,「肉腫」とは,上皮組織以外の組織である骨,軟骨,血管,筋肉などに発生する悪性腫瘍のことを言います。




骨組織にできる腫瘍を「骨腫瘍」,筋肉や脂肪組織にできる腫瘍を「軟部腫瘍」といいます。「骨腫瘍」「軟部腫瘍」ともに良性と悪性がありますが,脂肪肉腫は「軟部腫瘍」に分類される「悪性腫瘍」,つまり転移を起こす危険性の高い腫瘍なのです。

「骨腫瘍」と「軟部腫瘍」をあわせて「骨軟部腫瘍」といいますが,この骨軟部腫瘍の悪性腫瘍自体,その発生は稀なものらしく,10万人に2〜3人の頻度でみられるものだそうです。

しかも,その種類は多く,「骨腫瘍」には骨肉種,軟骨肉腫,ユーイング肉腫など主なもので7種類,「軟部腫瘍」には悪性線維性組織球種,脂肪肉腫,横紋筋肉腫など主なもので15種類ほどあり,さらにそれぞれの組織型の違いによって分類されるため,数十種類にもおよぶようです。

軟部腫瘍の悪性腫瘍に分類される脂肪肉腫は,中年以後に頻度の高い腫瘍です。ひとくちに脂肪肉腫とはいっても組織型の違いによっていくつかのタイプに分かれ,分化型,粘液型,円形細胞型,多形細胞型など異なった性格の腫瘍があります。
分化型脂肪肉腫と粘液型脂肪肉腫は悪性度が低く,転移はほとんどみられません。ただし,粘液型については,未分化の円形細胞が混在するタイプがあり,このタイプになると転移率が高くなります(私のタイプも,この”円形細胞が混在する粘液型脂肪肉腫”です)。
円形細胞型,多形細胞型のものは転移率も高く,予後は不良とされています。

脂肪肉腫がよく発生すると言われている体の部位は四肢(両手足)および後腹膜です。私の場合,右下腿(ふくらはぎ)でした。足に発生した場合,その転移先として最も多いのは肺,ついで後腹膜,リンパなどですが,私のように骨組織への転移も稀にあるようです。




骨軟部腫瘍について私が調べた中で,内容が一番充実していたサイトは,「癌研有明病院」だと思います。私も病気発覚時に,難解な治療方針を大学病院の先生と話をするのに役立ちました。


●癌研有明病院のURL●
http://www.jfcr.or.jp/hospital/conference/cancer/index.html#top



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