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ロゼッタハ−ト    1        By Michi Inaba
 道、目の前にあるはずの道が、見えない。深い霧で消えている。言葉を交わす人も隣に居ない。いつからであろう。迷い込んでしまった見知らぬ世界。心がつれて行った、そんな我が心である。迷い道、それが最大の神が与えた人生ゲーム。蟻地獄におちそうな微妙な足元だけがわかる。真っ白いゆりの花が惑わす霧の世界。銀色に輝く海、鉛のような重く広がる海が迫っているようだ。何を望むのか。出来ることのない夢をみつめて時の中をたたずんでいる心。無駄の無い時など無い、本当は、何も無い世界なのに。むなしい心を隠す、ひたすら隠す。
 静かに横たわるヒノキの大木。どのくらい時を生きてきたのであろうか、知る必要も無いが、ほの香るヒノキの香りに、しばし癒される心あり。香りに包まれると共にタイムスリップした。遠い父の元へ。
 時、音も無く過ぎ去る。何かを待つ哀れな自分が鏡の中に、いる。何も変わらない日々に、見えるが確実に、命は、短くなっていることだけは変わっている。死が誰にも間違い無くあることを、知ってから、心の何かが、変わってきた。悲しみほどつらい世界は、無い。逃げることが出来ない。消すことも出来ない。すでに身の回りで、時代の移り変わりが、始まってきた。喜びももちろん訪れる。新しい命が、現れる。くるくる回るメリーゴウランドが人生である。ひたすら回る。ただ回る。いつの日か、私の姿も消える。
 人は、私の事など、まばたき程度にしか、気が着いていない。存在すら知らないのが、現実である。深く悩んでいることの実に無意味であることを早く知るべきだ。どんなになにかをしても、宝を持っていても、実は、全て自己満足の世界で、肉体と共に消えてしまうのである。でわ、なにをすべきかは、子孫をしっかり残して、血筋を残すか、知恵を残すかが、最も大切である。もっとも原点にしか、本当に意味があることを知る。むなしいが、事実である。だからこそ、自己満足の世界で自分を楽しませるしかない。とことん生きていることを、大切にすべきだ。そんなには、重く考えても、かたくなに心鍛えても、やれることは、生きていることだけが、神からの指名である。何度も同じ結論しかでてこない。戦いに明け暮れている、命の取り合い、プライドの奪い合い、醜いだけである。どんな小さな集まりにも、さまざまな、戦いが溢れている。息をするのも、大変な世界だ。小さく、小さく生きていても、逃げることができない世界が、ここにある。乱れた社会に、ため息だけがでる。逃げることが出来ないならば、立ち向かい戦うとするかな。どんどん嫌いな自分になるね。ばかになれない苦しみ、素直でいつまでいられるだろうか。壊れる前に、自分の世界を確立するしかない。ノアの箱舟ってとこだね。いつの世界も、同じ苦しみがあったのだね。ときどき、神様が、怒り狂う。人間の力の実に小さい無力をいつも思い知らされている。それでも気が着けないでいる、おろかな人間が、いるのが、不思議である。実に、自分自身のおろかさにも、驚かされる。そんな魔の時をむかえる。恋と言う世界である。
ロゼッタハート    2  
 道、日差し暑く、氷のような冷たさの空気の中、石畳をゆっくりと歩く。落ち葉を踏みしめながら、誰もこの速度では、寄り添えないであろうと 思いながら ただ 歩いていた。なんとも言えない時間の中、脳は、凍ったように 真っ白くなっている。何とか 動けと焦る心が同居している。世界で認められた美の中を 心のままに スローな姿で歩く。深い歴史の散歩道に、心も脳もまったく 興奮なし!染み入るように 映像とその空気が身体を抱きしめている。いきどうるやるせない心は、そんな時でも 常に氷のナイフを心臓に突き立てている。自分が自分にである。どうすることも出来ない 不甲斐無い自分にである。誰か このナイフを わが身から 抜き取ってほしい と叫ぶ。苦しいのである。十万人の群集の中にいても、透明人間であろう。心を見失った姿は、さらに 切ない。とめど無く流れ落ちる涙は、心の泉からで、蛇口を閉めようと いつも あせってしまう。この身に 刺さったナイフを抜取ってくれる者が 現れていることは 知っているが、目の前にいても 果てしなく厚い壁に、はばまれている。常識という壁であろう 少しだけ 時間を間違えて  出会ってしまったのだろう。とにかく絵に現す心しかない。画家である。人間の果てしない感情と欲望、醜い哀れさが、いとも簡単に、飛び出した姿を、誰も目を覆うことは出来ない。向かい合う えがきだすしかない。奇麗事でしか受け入れられないマネーゲームの商品としては、実に問題であろうが、正直でしかいられないから、この姿なのだ。それでも、ライフマネーは作り出さなければならない。あらゆる理屈は、置き、題目、課題、テーマを 打ち出し新しい自分を みいだす。ワクワクする。そして、今の時の中にいる。5年目にして 思ったNewYorkは、本当に 好きな町である。Studioを作り 我が空間を作ると 決めた 町である。ここでなら 死ぬまでいても いいとせつに 感じた。運命に 身をうだねるとする。新たな 出会いを 楽しみにする。                                                        話しは大きく変わって、長い年月に渡って、繰り広げられる ちっぽけな我が人生劇場の中 いくつもの偶然が、意味するものは、と こじ付けでしかないと いわれてしまえばそこで 話は、終わってしまうが、やはり 何か 不思議な 力を感じてしまう この体は、困ったものである。悩むまでもなく、導きあるままにしかないのであろう。血の出るまで 努力していた時間は、さらりと消されていく、無情の過去があるが、現実も非情、無情90%の世界である。2日ほど 傷つくが、さらりと忘れてしまう性格も あっぱれである。
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ESSAY of Michi Inaba..part 3

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