アマリリスの叫び                   

一度 止めた心の声を、再び聞こうとしても、なかなかスィッチが、どこへあるのかわからない。いつも、いつもこの苦しみと戦う。なんとも、言葉に現わせない苦悩である。きっと、死んでしまいたくなるほど、と言える。自殺した芸術家の理由が、少しわかる。突然自分を見失う瞬間、想像できるかな君に。まさに今、この苦しみの中にいる。もがき苦しみ、のた打ち回っている。時との戦いである。いくら叫んでみても、誰にも、聞こえない世界。
 自己満足への陶酔には入れれば、いいのであるが、その入り口が見つからない。なにかに邪魔されている。それは、現実である。わかっているが、現実から逃げることが出来ない。それでも、我が肉体、命有る時は、はかなく、短いものだから、あせる心を、静めることは、出来ない。のんびり行こうよ、と肩をたたいても、受け付けない心がある。
 限りなく、青い空が、広がる。夕べの嵐は、何だったのだろう。これが現実そのものである。訳などない、目の前で繰り広げられている映像、耳から入る音、肌で感じる空気が、今なのである。昨日のことは、もう、無いのだ。こだわりは,時に、重たい鉄の扉となる。鉛の雲となり、心を押しつぶす。
 人と人の関係は、難しいなと思う。あたりまえのセリフであるが、つい口にする。
自分の過ちを、認められない訳は、結論が、なかなか見えてこないだけで、意地をはっているのではない。誰が想像できたであろうか、こんなにも、ひどい、底無しの地獄が来るとは。しかし、信じてもらえないが、私には、見えていたのである。被害が、小さく、何も無い世界に住む人間には、別の世界の映像なのである。人間らしく、生きていられるのは、ちょっと早すぎたと言われるが、本当の地獄の入り口での判断であったと、心の中で誉めている。この能力に、乾杯!天国から地獄への旅に見えるが、実は、地獄から天国への旅なのである。あらゆる物を失った、捨てた。体にまとわりついていた荷物を、一度はずしてみた。本当に大切なものだけを残して。本当に大切な宝が見えてきた。本当が見えてきた。自分の判断が過ちで捨てた大切なものにきがついた。ひとつだけどうしても、失ってはいけないもの。本当の愛。手を伸ばしても、もう届かない。どんなにも、意地をはっても、体は、正直で涙が勝手に流れ出しとめられない。それでも、今は、自分に負けないよ。絶対に負けるわけにはいかないのである。
 まだまだ時間は、ある。自分の道を歩くしかない、誰にも止められないさ。地面を這ってでも、突き進むしか道は無いから。近道は無い。必ず神様が、私を見て微笑んでくれる時は来る。半端な生き方は、許されない。極めるしかない。一つの道をとことん行くしかない。幾度も同じセリフを心に吹き込む。神様の声として叫ぶ。

 
ESSAY 3

ESSAY of Michi Inaba ..part2

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