神奈川県ノーギアベンチプレス大会2008
10月26日(日) リコー海老名体育館にて

写真は長野県の妻女山(川中島の合戦で上杉軍が陣取った場所)から、濃霧の川中島古戦場を眺めるMASAO.HG
2008年10月26日、今年も無事に神奈川県ノーギアベンチプレス大会が開催されました。
神奈川県内のノーギア公式大会は、実質この大会だけですので、毎年多くの方が参加されます。僕も、2004年に東京都から神奈川県に所属先を変更して以来、毎年参加しています。
以前は、僕が最大目標にしているジャパンオープンの約一ヶ月前に開催されていましたので、ここで弾みを付けてジャパンオープンに備える、いわば、ステップレースならぬ、ステップ大会のような感じはありましたが、ジャパンオープンが3月開催になってからは、ここが後半戦最大の目標になりました。
狙うは、当然、今回も四冠(階級別1位、絶対値最高重量、神奈川県新記録、MVP)です。
因みに、僕の過去の成績(神奈川県ノーギア大会のみ)をおさらいしますと、
2004年 記録170kg 階級別1位 最高重量(同記録者あり)フォーミュラ多分4位
2005年 記録175kg 階級別1位 最高重量 フォーミュラ2位
2006年 記録180kg 階級別1位 最高重量 神奈川県新記録 フォーミュラ2位
2007年 記録185kg 階級別1位 最高重量 神奈川県新記録 MVP(フォーミュラ1位)
全て90kg級で出場。赤字はタイトル
です。
別に計算してやっている訳ではないのですが、何故か毎年5kgずつ記録が伸びています。このジンクスで行くと、今年は190kg?
確かに、去年の江戸川ベンチの頃(12月)の状態でしたら、ほぼ確実に達成出来たと思いますし、今回の大会も190kgが目標でした。
しかし、今回も実業団の時と同じく、またもや左肩を負傷してしまいました。何時やったかは定かではないですが、おそらく勤続疲労によるものだと思います。
僕の場合、通常は10月に入ると調子を上げて行くのですが、左肩痛の影響で日に日に調子が悪くなって行く。流石に、練習頻度を減らさざるを得ない状態でした。
左肩痛が治まってくれなければ、四冠達成は到底おぼつかない。今回はかなり厳しい戦いとなることを予想していましたので。
四冠達成するに渡って、強力なライバルとなりそうなのが、
関東大会では175kgを余力残しで成功!僕が恐怖を感じたWM-TAXさん。
神奈川県記録狙いの為、階級を変更してきたパワエリさん。
去年のオッシュマンズでは尻浮きでファールを取られるも、190kgを軽々挙げた板津さん。
階級を下げて神奈川県記録を狙ってきた仲さん。
です。
勿論、僕に挑戦状を叩きつけてきた名古屋の天野さん(正直なところ、天野さんに絶対重量で一番勝ちたかった)との対決もありました。
WM-TAXさんはMVP狙っていると宣言されていましたし、パワエリさんも密かに僕の首狙っている事は分かっていました。
板津さんもそのポテンシャルは計り知れないものがありますし、仲さんも75kg級の時のベスト記録をを出せれば一躍MVP候補です。
幸いな事に?上記に挙げたライバルが全員他の階級(WM-TAXさん、パワエリさんは本来90kg級の選手)に行ってくれましたので、階級別優勝だけはほぼ間違いないと思っていましたら、ここにも思わぬ伏兵が・・・・・・・・・・・・
なっ!何と!!ヤン・バスト選手の兄さんが出場されているではないですかあ〜〜!!
しかも90kg級で^^;
一週間前、エントリー表を見た時「おっ!今回は外国人選手も出ているな!」と感じました。
しかし、それ程警戒はしていなかったです。理由は、失礼ながらベンチプレスでは無名の一般のスポーツクラブ所属でしたし、公式ルールにも対応しているとは思えなかったからです。
但し、名前がヤン・バスト選手に似ていましたので、「もしかしてヤン・バスト選手の兄弟?」何て冗談で思っていました。
ところが、会場でパワエリさんから「世界チャンピオンの兄さんが90kg級にエントリーしているそうですよ。」と聞いたとき、船場吉兆の社長のように(笑)頭の中が真っ白になりました。
「まっ!まさか!!あの選手が・・・・! ヤバイよ〜!ヤバイよ〜!(HG得意の?出川哲郎口調で)」
明らかに狼狽しているMASAO.HG。だって、そうでしょ〜!!
ヤン・バスト選手(後述します)の兄さんなら、200kg位軽々挙げると思うでしょ?言うまでも無く、公式ルールにも対応しているはずですし。
もしかしたら、あのディープ高橋さんでも勝てないのでは?
流石に今回は負けを覚悟しました。でも、神奈川県記録保持者としの意地もある。例え全く歯が立たないとしても、せめて一矢だけでも報いようと。
そんなこんなで、大会前から色々とありましたが、それでは、僕の試技のレポートからさせて頂きます。
第一試技 175kg 白3つ 成功

9月に立てた予定では、
第一試技180kg
第二試技187.5kg(神奈川県新記録)
第三試技190〜192.5kg(第二試技成功の場合)
だったのですが、当然、下方修正。
第一試技 175kg
第二試技 187.5kg
第三試技 第二試技成功の場合は第三試技棄権
の予定を立てました。
理由は、直前の練習内容から、高重量の3本目は極端に力が落ちたからです。
つまり、この状態では、はなっから3本試技を行えないと悟っていたからです。
同じく左肩を痛めていた実業団大会が、170kg、177.5kgが共に楽勝でしたので、第一試技175kgは妥当な線でしょう。
ジャパンオープンの時みたいに、エアベンチ(失格。つまり記録0kgと言う事)は避けたかったので、絶対に成功する重量を設定しました。
しかし、シャフト20kgでアップした時、すでに左肩が痛くて、はやくも暗雲が立ち込め始めました。
ここは肩に負担をかけない為にも、すばやく挙げておきたかったので、第一試技から全力投球です。
一秒で差し切るつもりだったのですが、予想以上に左肩に力が入らなくて、押し上げるのに3秒近くかかってしまいました。
フィニッシュ直前でバーベルが少し傾いてしまいましたので、赤をつけられても仕方が無い内容でしたが、白3つでどうにか成功!
とりあえず記録だけは残せました^^;
でも、ここでファールを取られたら、本当にエアベンチやるところでした。
WM-TAXさんは165kg、パワエリさん、板津さんは170kgを難なく成功!順調な滑り出しです。
一方、すでに試合を終了した仲さんは記録135kg止まり。神奈川県新記録とはなりませんでした。
減量と月100時間超の残業による激務の影響で、かなり精彩を欠いた印象でしたので心配していましたが、それでも神奈川県記録の5kg減なのですから、仲さんの底力を伺えました。体調万全なら絶対に新記録を達成出来ていました。
本日も仕事だった為、自分の試技終了後に職場に戻った仲さん、そのチャレンジ精神に本当に頭が下がります。
第二試技 185kg 赤3つ 失敗
第一試技が予想以上に手こずってしまったので、自己新記録となる187.5kgは無理と判断しまして、第二試技は185kgを申請しました。
第一試技の内容から考えて10kgUPは無謀ともいえる挑戦ですし、多くの方から「何故180kgにしなかったのか?」と言われました。
本来なら、第二試技は177.5〜180kgと行くのがセオリーでしょう。勿論、それは十分分かっております。
もし180kgにしていたら、今日の状態なら成功する保証はなかったですが、結果論から言えば、絶対重量・MVPは手中にする事が出来ました。
しかし、それでは、もうこの時点で天野さんに負けを認めた事になる。それだけは絶対にしたくはなかった。
いずれにせよ、左肩のダメージの状態から、あと一本しか試技を行えない事は悟っていましたので、180kgに成功したとしても、全精力を使い切っていたことでしょう。
たとえMVPを取ったとしても、天野さんとの勝負を避けたという悔いは残る。悔いを残さない為にも、天野さんの愛知ベンチとタイ記録となる185を敢えて申請しました。
天野さんも愛知ベンチの結果には満足していないみたいですが、僕も185kgという結果に心の底から満足しないことは天野さんも分かっていると思います。
でも、今回の天野さんとの勝負は痛み分けに終わらせたかった。と言うのが僕の本音です。
「天野さんには負けん!!」
実質これが最終試技。そう思って全力で試技に挑んだのですが・・・・・・
無情にも、バーベルは5cm位挙がったところでピタッと止まってしまいました。
「ああ〜!!終わってしまった〜!!」
第二試技を終えた僕の率直な感想です。
やはり現実はそう甘くはなかったです。実業団の時でも185kg挙げられたので、僕の心の中にどこか驕りがあったと思います。とにかく今日は大惨敗です。
WM-TAXさんは82.5kg級の神奈川県新記録となる172.5kgに挑戦も押し切れず失敗。パワエリさんは100kg級の神奈川県新記録となる175kgに挑戦して見事成功!!念願の神奈川県記録保持者となりました。さらに板津さんが180kgに成功してパワエリさんは2分天下となりましたが(笑)、この階級の優勝の行方は、最後まで分かりません。
第三試技 185kg 赤3つ 失敗
90kg級の優勝争いですが、この時点で僕の記録175kgを上回る挑戦をする人がいなかった為、僕の階級別優勝は確定していました。お陰様で階級別5連覇達成する事が出来ました^^。
そうそう、ヤン・バスト選手の兄さんの件ですが、第一試技120kgは軽く成功も、第二、第三試技130kgは惜しくも押し切れず失敗し、結果は120kgでした。
あくまでも健康維持の目的でトレーニングされているような感じでしたので、もし本格的にベンチプレスに取り組んだら、そのDNAから200kgUP挙上も間違いない事でしょう。

ヤン・バスト選手の兄さんの試技
話しを戻しますが、僕は第二試技を最終試技として全精力を費やしましたので、気持ちはもう切れていました。
一応、再度185kgを申請しましたが、挙がる見込みは殆どなかったので、(左肩の状態を考えて)棄権するか?続行するか?試技の直前まで悩んでいました。
そんな時、僕を奮い立たせる出来事が・・・・・・・
そう、パワエリさんが180kgを成功させたことでした。
再び神奈川県新記録(タイ記録)を奪還し、ここで体重差で暫定トップにたったパワエリさん。後は板津さんの試技を残すのみです。
板津さんは第三試技185kgを押し切れず失敗し、体重差でパワエリさんの階級別優勝が確定しました。
WM-TAXさんは、第三試技再度172.5kgに挑戦も押し切れなかったので、一躍パワエリさんがMVP最有力候補となりました。
「ここは大会を盛り上げる為にも、最後まで試技をするのが筋かな?」そう思いましたので、精一杯の気力を振り絞って、最後の試技に挑みました。
通常フォームでは挙がらない事は分かっていましたので、またもや一か八かのナローグリップ作戦を実行しましたが、結果はやはり5cm位浮いたところで止まりました。
4年間守り続けていた絶対重量トップの座も明け渡す結果となりましたが、それを承知で185kgに挑んだ結果、悔いは無いです。
「パワエリさ〜ん。神奈川県新記録と優勝おめでとうございます。いやあ〜、今日は僕の完敗です。パワエリさん素晴らしかったです。会場も盛り上がっていましたよ。これでパワエリさんのMVPは確定ですね。」
そう賛辞の言葉をパワエリさんに送りました。
悔しさがないといったら嘘になりますが、同時に嬉しさもありました。これでこれからもパワエリさんと心おきなく勝負が出来ると。
パワエリさんはMVPまで取れるとは思っていなかったみたいですが、僕はパワエリさんだと確信していました。
その後、サプライズイベントが・・・・・・・・・
会場で兄さんの応援に駆けつけていた現役90kg級世界チャンピオンであるヤン・バスト選手が、デモンストレーションでベンチやってくれたのです。

ヤン・バスト選手。ドイツが誇るベンチプレス90kg級の現役世界チャンピオン。ノーギアの実力も桁外れで、試合形式でも230kgを軽々挙げる怪物です。

現在は調整中だということですが、それでも200kgを2発(止めアリ)で軽々と挙げていました。
しかも僕と同じく、ノーブリッジで。世界チャンピオン、恐るべしです^^;

これがヤン・バスト選手の肉体美だ!!僕の感想は、トレローさんがそのままの体型で90kg級になったような感じがしました。
惚れ惚れするような大胸筋の持ち主ですが、解説していた浅間先生曰く、胸を触られるのを非常に嫌がるそうです。
理由が「ヤ〜ン!!バスト!!」だからだそうです^^;
勿論、これは、浅間先生特技の?ダジャレですよ(笑)。

ヤン・バスト選手と一緒に記念撮影。

strongyasさん?これ以上のツッコミは止めておきます^^;
ヤン・バスト選手のデモンストレーションも終わり、いよいよ表彰式。

まずは階級別の表彰式。5連覇達成ですが、冴えない表情のHG。
そして、いよいよ優秀選手賞と最優秀選手賞(MVP)の発表です。
「まずは優秀選手賞の発表です。」
優秀選手賞は、だいたいフォーミュラ2位の選手が表彰される賞です。MVPは無理でも、フォーミュラ2位は微妙な位置にいましたので、ドキドキワクワクしながら発表を待っていました。
「優秀選手は井上正雄選手です。」
「おおっ!やった〜!!と言う事は、僕はフォーミュラ2位だったんだ〜」
司会者の方が、フォーミュラ1位の選手と言っていたような気がしましたが、おそらく間違って言ったのでしょう。僕はそう思っていました。

優秀選手賞の盾を手にするHG。ぶっちゃけ、最優秀選手賞のトロフィーよりも、優秀選手賞の盾が欲しかったので(笑)、この時点では大満足の僕でした。
そして運命の最優秀選手賞の発表です。
「最優秀選手は・・・・・・・・・・」
MVPはパワエリさんだと確信していましたので、パワエリさんの名前が呼ばれると思っていましたら・・・・・・・・・・
「大沼○子選手です!!」
思わず、ズルッとこけてしまいました(笑)。
確かに、大沼さんは、女子ノーギア75kg級の日本新記録を樹立して、MVPにふさわしい活躍をされていましたが、女子は女子で別に表彰されると思っていましたので。
「ということは、やっぱ僕がフォーミュラ1位??」
「これ間違っているよ〜!絶対に有り得ない!」
去年の江戸川ベンチで、「これ絶対におかしいよ〜」と呟きながら、電卓叩いてMVPの表彰台に上がった小谷さんの気持ちが*痛いほど分かりました(笑)。
*確かにあの時は、現在のフォーミュラ計算では僕がMVPだったのですが(笑)
これじゃ、「MVPはパワエリさんですよ」と断定した僕の面目丸潰れだよ〜!結局、優秀選手賞、最優秀選手賞に表彰されなかったパワエリさん。僕が悪い訳ではないですが、物凄くパワエリさんに申し訳ない事をしたと思いました。何だか犯罪者になったような心境でした(笑)。
正直な所、MVPは一番欲しいタイトルですが、自分も納得した上で取りたいと思っています。
今日の主役は間違いなくパワエリさんでした。僕も素直に完敗を認めた訳ですし、やはりそれ相応の活躍をされたパワエリさんがMVPに輝くべきだと。
誤審で?2年連続MVPを獲る事が出来ましたが、釈然としない気持ちを抱えながら午後から始まったパワー三種目の試技を観戦していました。
「これ絶対におかしいです。僕は絶対に(パワエリさんのフォーミュラで)負けています。」
自分がMVPになったことに関して、何度もパワエリさんにそう言ってしまいました。
そりゃそうですよ。全然嬉しくないです。こんなんで「ラッキーだった」なんて思っていたら、末代まで笑い者にされますよ^^;
家に帰ったら、僕とパワエリさんのフォーミュラ係数を調べてみよっと!係数を確認した上で、MVPで貰った盾をパワエリさんの所へ送り届けようと。
本当にそう思っていました。
そうこうしているうちに、5時ごろだったかな?協会の方がパワーを一緒に観戦していた僕とパワエリさんの所に来て
「あの〜!HGさんとパワエリさんに大変申し訳ないことをしていました。ー中略ー実は、MVPはパワエリさんでした^^;。」
ああ〜!良かった〜!!これで僕の無実が証明されました(笑)。
あまりにも僕が納得していないので(笑)、パワエリさんが「一体、僕とどれ位の差だったのか?」と協会の方に問い合わせしていたそうです。
そしたら、100kg級の選手は、フォーミュラ係数がエクセルで自動計算されていなかった事が判明して、今回の件が明らかになりました。
でも、まだ会場にいたからいい様なもの、もし帰っていたらどうしていたのかな?
「盾返してくれ!」と電話がかかってきたりして(笑)。
という訳で、僕がMVPで貰った盾は泣く泣く没収されました。とさ。
これにて、一件落着!!いやあ〜!めでたし!!めでたし!!

仕切りなおしで、MVPの盾を手にしたパワエリさん。
☆見事四冠達成です☆
(階級別1位・最高重量・*神奈川県新記録・MVP)
この事件をきっかけに、今回の大会速報の見出が決定しました。
僕が四冠偽装したのも、こういうオチだったのです^^。
*正式には、神奈川県記録保持者は先に180kgを挙げた板津さん。

WM-TAXさんと。今回は5kgの減量が響いて結果は165kg止まりでしたが、関東大会では175kgを完璧に挙げていました。172.5kgを成功していればMVPも獲得していただけに、今後も僕の新たなライバルとなりそうです。是非一緒の階級で戦いたい選手です。

迫力ある板津さん、パワエリさんの180kgコンビに挟まれて緊張気味の僕^^;。
来年はスキンヘッドトリオとして一緒に写真に納まることを約束してしまいました(笑)。
三人の中で僕の記録が一番しょぼい^^;

バルククラブからは美香さん。アキラさんが参戦。自己ベストタイの52.5kgに成功した美香さん。
去年の同大会の記録が確か35kgでしたので、一年で17.5kgUPは女性としては大変優秀です。

自己新記録の90kgを達成したアキラさん。自力を考えると100kgを成功する実力がありますので、後は試合慣れすることでしょう。

午後からはノーギアパワーリフティングの大会が行われました。最優秀選手賞を獲得したフルヤンさん。

マッスルケイリさん。あわやギックリ腰のシーン。

今年13歳になったばかりのマッスルケイリさん。


僕が個人的に、最も注目した好カードであるデット・ヨコヤマさん(上)とウインドー・ハリー君(下)の82.5kg級での対決。
お互い抜きつ抜かれつの好勝負で、結果はトータル535kg対547.5kgと僅か12.5kgの差で弱冠20歳のウインドー・ハリー君に軍配が上がりました。
来年もきっと、またこの二人は名勝負を演じてくれることでしょう。
おわりに

今回は、前回と同じく四冠を取りに行くと宣言していましたが、結果は御覧の通り、階級別優勝だけは死守したものの、記録は3年前に逆戻りという大惨敗でした。
そして2年連続で達成していた神奈川県新記録もストップしたと共に、4年間守り続けていた絶対値最高重量の座も転落しました(3位)。因みに、フォーミュラ2位は今回で3度目です。
敗因は、言うまでも無く、左肩の負傷による影響です。とにかく、全く左手には力が入りませんでした。
一方、減量の方は上手くいって、体調面では良かったのですが。
去年の首都圏ベンチ、今年の実業団ベンチの時も、大会前に左肩を痛めたのですが、大会当日のアップの時はそれ程痛みを感じませんでした。
でも、今回は20kgのシャフトを持ち上げただけで痛みを感じました。
週3回の練習を2回に減らし、大会直前の練習も早めに切り上げるなどをして、何とか当日は痛みが治まってくれと必死で願っていたのですが、その願いも虚しく、左肩痛は良くなりませんでした。
10月に入ってから、トレーニングする度に調子が悪くなっていく状況に、本音を言いますと、物凄く弱気になっていました。
「ダメだ!こんなんじゃ勝てっこない!!」と。
本来なら軽く挙がるはずの重量が、全く挙がららないという自分自身の不甲斐なさに苛立っていた日々が続きました。
いつの間にか追われる立場となってしまった事も、より一層苦しむ原因となりました。
勿論、こういったネガティブ思考が良くない事であるのは百も承知です。ですから、自分自身の心の中に巣食っている弱気の虫を退治する為に、トレ日記では強気に書いて自分自身にプレッシャーをかけてきました。
自己ベストは到底望めそうにもないし、勝てる見込みが無いのなら、棄権するといった選択肢もあったと思います。
でも、それだけは絶対にしたくはなかった。なぜなら、僕に挑戦状を叩きつけてきた天野さんと勝負するのが何よりも楽しみだったからです。
天野さんだけではなく、神奈川県内にも、パワエリさん、WM−TAXさん、板津さん等々、素晴らしいライバルがたくさんいらっしゃいます。こうした方々と勝負するのも、勿論楽しみでした。
僕は今、暇さえあれば戦国時代や戦国武将に関連する本を読んでいます。その中でも、特に心を惹かれたのが、もう何度も書いていますが真田幸村という戦国武将です。
実際、幸村の華々しい活躍は、命日となった大阪夏の陣の戦いで、たった一日だけだったのですが、その奮闘振りは現在まで語り継がれています。
真田幸村という人物像を探っていると、ふと「どうして勝てないと分かっている戦に挑んだのか?」と思ってしまうのです。
智将として名高い祖父幸隆、父昌幸を持つ事から、勝てない事は十分分かっていたと思います。
しかしながら、僅かな望みを託して、総大将の徳川家康の首だけを狙うという作戦を立てて全力でぶつかった結果、あわや逆転勝利というところまで漕ぎ着けたのです。
僕も、天野さんに勝つ(あるいは引き分けに持ち込む)には、現状では今回の作戦しかなかった。勝つ事だけを信じて全力でぶつかったので悔いはないです。
結果、最高重量、MVPも失いましたが、また新たな目標が出来ました。
そうそう、パワエリさんが180kgに成功して、180kg倶楽部に仲間入りを果たした事に、大変嬉しく思いました。
来年は、パワエリさん、WM−TAXさん、板津さん等に打ち勝って、四冠の座を奪回して行きたいと思います。険しい道程となりそうですが、来年も熱き戦いが出来ればと思っています。
最後に、こんな拙い僕ですが、勝負して下さった皆様、本当に有難うございました。この場を借りて厚く御礼申上げます。
これからも宜しくお願い致します。
(完)
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