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反貧困フェスタ2009

シンポジウム 12:00-15:45@2F体育館
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シンポジウム 「いま“はたらく”が危ない」

 雇用の破壊による貧困化が進んでいます。
 「派遣切り」やリストラ・解雇で仕事と住まいを同時に失う人が膨大に生まれています。働いていも満足に食べていけない低賃金のワーキングプアが増えています。過酷な労働で命を奪われる過労死も後を絶ちません。

 しかし、悲惨な働き方や暮らしを「自己責任」で片づける考え方がなお大手を振るっています。働く側にも差別や分断を乗り越えられず、「団結」や「連帯」を十分に広げられてはいません。

 今年のフェスタのメイン企画である体育館シンポは「いま“はたらく”が危ない」と題して労働をテーマに貧困問題を考えます。

 前半は年末年始の「派遣村」に身を寄せた村民の話を皮切りに、あらためて様々な雇用形態ではたらく人、さらには労働市場から排除された失業状態の人たちの声に耳を傾けて、それぞれの「生きづらさ」を探ります。

 後半のパネルディスカッションでは、労働組合の全国組織(ナショナルセンター)と「反貧困」の運動を担っている人たちが「この社会はどうあるべきか」「いま、私たちは何をなすべきか」を討論します。

 「労働×貧困」をみんなで聞き、語り、考えましょう!
1.いま“はたらく”はどうなっている?

□ 年越し派遣村 ビデオ上映 12時~

□ 湯浅村長、年越し派遣村を語る・・・派遣村でみえてきたもの

□ 労働×貧困の実相を知ろう・・・当事者の声を訊く

■ コーディネータ
湯浅 誠 
 1969年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程単位取得退学。1990年代より野宿者支援活動を行う。現在は、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい事務局長、反貧困ネットワーク事務局長ほか。著書に『本当に困った人のための生活保護申請マニュアル』(同文舘出版)、『貧困襲来』(山吹書店)ほか。

雨宮処凛
 1975年北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」を経て、2000年『生き地獄天国』(太田出版、後に同名書でちくま文庫)で作家に。 著書に『生きさせろ!―難民化する若者たち』 (太田出版)、『バンギャル ア ゴーゴー』(講談社)、解説として『小林多喜二 蟹工船』(金曜日)など。現在は主に若者の生きにくさの問題に取り組んでいる。

■ 発 言 者
(1)派遣村・村民Sさん
 派遣社員として様々な業種、企業を経験。正社員の話もあったが、約束は果たされず。派遣先-派遣元それぞれの会社の都合で契約は簡単に打ち切られる。知人の介護が必要となり、シフト勤務に入れないと言ったら解雇。低賃金から寮費などひかれて貯金もなく、派遣村に……。

(2)派遣村・村民Wさん
 建設・土木の現場を支える請負労働者。全国各地の飯場を渡り歩いてきた。土建国家日本には、この仕事はいつでも、どこでもある。なんとかなるはず……だったが、急に仕事がなくなり、派遣村に……。

(3)製造業務・派遣労働者 佐藤良則さん
 6年前からいすゞ自動車に勤務。派遣労働期間の上限に抵触した際には期間工にされたが、また派遣に。正社員になれると思い働いてきたが、会社は昨年末に3月末まであった雇用契約を中途解除し、解雇を通告。年末までの退寮も迫られた。解雇理由が納得できず、労組に加入。

(4)事務系業務・派遣労働者 佐藤昌子さん
 社員採用だが、説明も無く2ヵ月後に派遣に。18年も同じ仕事を。ショウルームアドバイザーなのに契約書には「事務用機器操作」と記載。派遣禁止業務だったので会社は業務を捏造。08年にはグループ内企業へ転籍を求められた。4割の賃下げと半年単位の労働契約。組合交渉中に解雇。

(5)一般嘱託労働者 Tさん
 一般嘱託という名称の1年有期雇用契約で働く。勤続18年中、少なくとも12年間は正社員と互角以上の仕事をしてきた。しかし障害者雇用枠であることを理由に低賃金を押しつけられている。不条理に対し、裁判でたたかう。


(13時頃~ 休憩15分)


(6)公務非正規労働者 鈴木洋子さん
 自治体の非常勤職員。図書館司書として働く。9年前に「任用」されたが、処遇はずっと同じだった。「労働契約」ではないので、パート法の均等・均衡処遇確保も適用されない。昨年4月に「主任」となり、職務が変わったことによって、ようやく昇給が実現。

(7)大企業正社員 Yさん
 多国籍企業IBMで働く。大企業正社員は「守られている存在」か?そうではない。退職強要、不当な査定、不払いサービス残業合法化のための裁量労働制、会社分割によるリストラ等々。名だたる企業の中で、多様なリストラが行なわれている。

(8)過労死遺族 Nさん
 ファミレス大手「すかいらーく」で働いていた夫を過労死で亡くした。店長の休みや欠員補充を埋める「支援店長」。倒れる前2年間の残業は月平均130時間。地域の統括責任者によるパワハラも。企業内労組ではダメと、個人加入ユニオンに加入し、労務管理を正すと宣言した翌日、倒れてしまった。

(9)福祉的労働 Mさん
 支援者と力を合わせ、障害者の職場環境の調整・改善、一人一人に合わせたサポート、働き方の多様性を尊重する方向での就労支援を進めてきた。しかし、「自立支援法」で強調されているのは、障害者への訓練と「成果主義」的な報酬体系の組み換え。障害者の尊厳ある労働の確立を望む。

(10)失業者 村民Oさん 
 いったん失業すると、そこから脱出するのは容易ではない。特に路上生活など、“ゼロ”からのスタートとなると、なおさら厳しい。雇用保険ではカバーされない人は多い。生活を支えるなんらかの“溜め”のない人に対し、必要不可欠なセーフティネットがない。

2.“はたらく”をどうする? ―パネルディスカッション

■ コーディネータ 
東海林智(毎日新聞社・記者)
 1964年山形県生まれ。88年に法政大学法学部卒、毎日新聞入社。社会部、『サンデー毎日』、横浜支局デスクなどを経て、現在社会部で厚生労働省担当。労働行政、労働組合運動などを主に取材。労働の他に野宿問題など貧困問題を幅広く取材する。

■ パネリスト   
龍井葉二(連合)
 非正規雇用労働センター総合局長。1949年、東京都生まれ。79年から89年にかけ、総評での『総評労働ニュース』『総評新聞』の編集を経て、89年から連合で中小企業労働対策の一環として労働相談に携わる。95年より総合労働対策局で賃金対策を担当。総合労働局長、総合政策局長を経て、現在に至る。

井筒百子(全労連)
 非正規雇用労働者全国センター事務局長。1987年より全労連・全国一般大阪府本部書記長を経たのち、1998年に全労連常任幹事として東京へ単身赴任。2000年にはパート・臨時労組連絡会、2008年の非正規雇用労働者全国センターの立ち上げなど、非正規労働者問題に一貫して取り組む。

遠藤一郎(全労協)
 全労協・全国一般全国協議会書記長。1942年生まれ。総評全国一般宮城合同労働組合で74年から執行委員、78年から専従書記長。91年、全国一般全国協を結成、書記長に就任。仙台と東京を行ったりきたり。全労協の結成に参加、常任幹事を以降20年努める。中小労働運動、労働法制対策担当。

伊藤みどり(働く女性の全国センター)
 1995年に女性ユニオン東京、2006年には働く女性の全国センター設立に参加。この間、普通に働く女性たちと共に歩んできた。2004年から、アメリカや韓国の女性労働者教育を学び、ワークショップを導入して、女性労働者のエンパワーメント教育に取組んでいる。

赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ)
 シングルマザーになって20数年。NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ理事。反貧困ネットワーク副代表。ふぇみん婦人民主新聞編集部。編著書に『シングルマザーに乾杯!』『シングルマザーのあなたに 暮らしを乗り切る53の方法)(いずれも現代書館)などがある。

山本創(DPI日本会議)
 難病をもつ人の地域自立生活を確立する会代表。重症筋無力症と診断されるが、ミオパチー(筋肉の疾患)の疑いも。障害者運動のみならず、反貧困運動、生活保護費切り下げ反対運動においてもきわめてアクティブに活動している。

中村光男(企業組合あうん)
 山谷で長年働き、90年代後半、生活困窮者支援の炊き出しの食材の寄付を募る「フードバンク」を、さまざまな支援団体の連携でつくろうと提唱、2000年にバンク設立。02年荒川区でリサイクル店や便利屋を手掛ける企業組合「あうん」を立ち上げる。長年にわたってホームレスの支援にかかわっている。

(終了 15:45)