ウルトラセブン
 
 

【データ】
キット:ソフトビニールキット(ビリケン商会)
塗装:Vカラー、ラッカー、エナメル塗料
製作:KAZ(2005年4月)
改造:目を透明パーツに置き換え
備考:目の裏にアルミホイルで加工

 
 
 
  ウルトラセブンは特撮ファンの間では特別なポジションのヒーローといえます。
ウルトラ戦士の中でもその異様な存在感、風格、貫禄は比類の無いもの。

思い出されるのは私が怪獣無法地帯時代に立ち会ったセブンの製品の監修の時のこと。

そのキットはよく出来てはいたものの、その時の監修ではOKが出ませんでした。
じゃあ、どこが悪かったかというと、どこも悪くない。でも、何かが違う。
その時、誰かがポツリと言った言葉が非常に印象的で、それはこういうことでした。

「ウルトラセブンっておっさんなんだよね。」

そうです。セブンはおっさんなのです。
怪獣や宇宙人と対峙する時でも、「かかってきなさい。」というがごとくの余裕があるわけです。

この時の監修は一傍観者であった私にとって、最も思い出深い監修だったといえましょう。
私にとってセブンはおっさんなのです。

かつて、WAVE製のレプリカヘッドは作ったものの、実は、セブン全身を塗装するのは初めてで、自分としてもどんな出来上がりになるのかがわかりませんでした。
ことに、このビリケンのセブンは、今現在(2005年4月)塗装完成品もリリースされていることだし、塗装に当っては誰にも頼まれていないこともあって、二の足を踏んでしまったことは否めません。

とはいえ、いざ完成させて作業工程を思い返してみると、いつにも増して本気を出した自分がおりました。おそらく、これは私の持てる力の限界点です。

塗装において、最も難しい色は「赤」といわれています。これは、模型に限らず、「塗装」業界全般に言えることだそうで、この「赤」については、本業がバイクの塗装業をやっていらっしゃるモデラーさんからそのうんちくを聞いたことがあります。

で、ウルトラセブンの製作です。

いつものように変形防止のために胸元まで石膏を詰めて、接合部分のパテ埋め。
今回は、目をクリアーパーツに置き換えました。これもまた数日をまたにかける手間のかかったものでしたが、前出でレプリカヘッドの経験があったので、たかが知れております。目の裏にはくしゃくしゃにしたアルミホイルを貼り付けます。

塗装自体はソフビ専用Vカラーでボディにはレッド、頭部にはシルバーを吹いてこれを下地とし、上からラッカー塗料で色を決めるといういつもながらのもの。赤の部分は、レッド、イエロー、ブラウン、スモークを駆使して作りました。

ボディのシルバーラインは、マスキングとエアブラシによるものなので、綺麗に決まっています。

全体的には、 おっさんであるセブンを再現したかったので、微妙に色を落として「渋み」を出したつもりです。

(2005年4月 撮影スーパーバイザー:AB−KANE)