@ エイジュの製品づくり
                    そのコンセプトと狙い

eijuは今年お陰様でブランド設立以来22年目を迎えます。長きに亘りいたずらに知名度を追わず、楽器はこう鳴ってって欲しい.この思いだけで此処まで参りました。
これまで支えて頂きましたファンの皆様へ改めて感謝申し上げる次第です。
さて、このページに手を入れる事は久々となりますが、申したいことは基本的に変わりません。ただ、私はこの25年を振り返った時にHead pageでも述べさせて頂きましたが、宣伝・販促活動をほとんど出来ない弱小の小社がなぜ生き残ってこられたのか?これは何といってもお客様の製品へのご理解と改めて深く感謝する次第です。そこで、今回は少し視点を変え、音づくりの開発者である私(個人)として既にエイジュをご採用の皆さまへ、私の音に対する思いをご確認頂けたらと願い本文を記載させて頂いた次第です。お客様の目指される方向性と合致する事を願うばかりです。エイジュとしましては今後も感動を得られる音楽再生を目指し製品開発に邁進して参る所存です。今後とも
。よろしくお願い申します

eiju製品の企画・開発は現在 私一人で行っております。ここに沢山の方をいれると焦点がボケてしまい、個の思いが伝わらないこともあることに憂慮しているからです。

まず、私どもの扱うオーディオ製品は必需品でなく趣味性の強い要素が多分に含まれると考えます。従ってこの可能性(出てくる音)は各々の開発者の個性が大きく出て良いと思っています。むしろ主張として出すべきと思っています。その観点に立ち、私の求める音楽の表現について述べて参りたく思っています。

私は主にクラシック音楽を中心に、まず、各楽器からの音の出方に重点を置いています。これで、主に楽器の構造・音圧・演奏場所などを確認するようにしています。具体的に言えばバイオリンからコントラバス、形状は同じですが基本音階がそれぞれ2oct程違ってきます、また、音圧が低い楽器なのでオーケストラなどでは人数が多くなり前列に配置されています。それに対し管楽器群は弦楽器に比べ音圧が高いために弦楽器の奥に配置されます。そこでオーケストラに多彩な表現力を持たせる為、管楽器に木管楽器と金管楽器がありこの違いを明確に表現しなければなりません。これはは音楽史から紐解いてもロマン派以前の楽器編成では木管が主流の様でしたが、オーケストラ自身が大型化する事で音圧が必要になり徐々に金管が採用されるに至っているという経緯・さらに指揮者・演奏者の主張によって変化する場合もあります。既に他界されましたが ニクラウス・アーノンクール氏などは古楽器にこだわり旧音階でのBach演奏などは有名なところです。もう一つ金管楽器の中でトランペットとトロンボーンは基本スロートの長さが異なり、もちろんスロートの長さが長いほうが低音が出せる特徴を持ち形状的にはストレートホーンでに客席に向かって演奏する為に正相で音が伝わってきます。それに対して、ホルン・チューバは開口が天井や横を向いている。わざと正相を外したレイアウトです。最後に打楽器ですが、大太鼓は構造的にバンドパスの箱となっています。またティンパニーは底面が絞られていまして定在波の出にくい箱作りで音階が可能。これらオーケストラの編成には音楽を奏でるためのノウハウが集約されています。このノウハウの中に我々の音作りのヒントは隠されていると私はいつも思っています。

そこで我々はこれをどう聞けばよいのでしょうか?大切に思うことは、この楽器個々の持つテイストをいかに引き出すかという事です。そこで、我々の業界の言葉になってしまいますが「分解能」「過渡特性」といった要素が重要になってまいります。これは特にロマン派以降の現代音楽までに重要な表現要素でBrucknerの様な楽器が何重にも重なりハーモニクスを創っている音楽やまたレスピーギの様な管楽器をヒステリックに鳴らす音楽など、これが自然に、躍動感に溢れた表現力でないとオーケストラがくしゃくしゃにした紙くずの様になって萎縮してしまいます。

これまでオーケストラの話を続けて参りましたが、少しjazz vocalについても私の目指す表現についてお話させていただきます。まずvocalは真ん中に位置、そして高くと言う話をよく伺いますが、私はvocalの基音域を重点に聞きます、これは声はお腹から出るの原則で、これによってvocalの体型が見えてくるものです。真ん中にを意識しすぎると鳥のような喉から出る声となってしまう、また音程やPPPFFF によっても上下に変化する様であっては音ではあるかもしれませんが、音楽に至っていない状況と思います。さらにシンバルについても位置手前に来すぎている音をよく聞きますvocalより前にいるシンバルは不自然です。

以上、私の私感勝ばかり述べて参りましたが、私の音作りの姿勢として感じて頂ければ幸いに存じます。また、大切なことはこの姿勢が今後も ぶれない事と深く心に刻んでおります。
今後も長きにわたりエイジュをご愛用頂ければ幸いです。

この文書をご高読頂きましてありがとうございました。

@ EIJUCORPORATION

       エイジュ株式会社

                 川谷 英壽