私の居場所〜アメシスト作業所〜
         兵庫県連アメシスト    池畑 寿江         目次へ

 成人式を迎えた頃から私の酒は年々可笑しい飲み方になり、加えて薬物中毒も重なり22歳から入退院が始まりました。前の夫には償いきれない傷を負わせて離婚となり実家へ出戻りました。
 出戻った私を待ち構えていたのは「酒・覚醒剤」を挟んだ両親との戦いでした。両親は片時も気の休まる時がなかったでしょう。
 断酒会を紹介されて両親と三人四脚で通い始め、両親が心の荷物を降し始めたのは「束の間の安らぎ」と言うものではなく「束の間の休戦」状態だったのです。
 その休戦は間も無く破かれ、断酒会を歩く中で後に結婚する今の夫と出会い「酒・覚醒剤」で泥沼に落ちました。
「酒・覚醒剤」の乱用で私は死の淵に立ち、己を忘れた・・・。
 紆余曲折があり、今は夫と二人三脚で断酒生活が送れています。この生活が送れる様になったのは、震災後に酒害者救援の為に明石の地に設置された『作業所あかし』の存在でした。
 『断酒会』とは私にとって特異な世界でしかなく、通うのが苦痛で堪らなかった・・・。縁あって作業所へ通所し始めたのですが、その空間は非常に居心地が良く、生活の知恵・断酒のコツが落ちているんです。作業所は、断酒し始めの夫婦の大きな力となりました。
 作業所が神戸に移り、アメシスト作業所も開所してから四年が経ちます。女性の酒呑みと言うことで好奇の視線にさらされる私達女性酒害者には居心地の良い空間です。
 断酒を継続するコツを掴み、飲酒時代は「人より酒」が良かった私はいつの間にか「酒より人が良い!酒の無いのが良い!」と思えてどんな事にでも頑張れている『私』がいる。
 アメシストの出会いは宝物です。