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黄金テンペラとは?
テンペラ絵の具は、どう作る?
絵の具は、簡単にいうと、色のついた粉(顔料)と、その粉同士と絵の具を塗ろうとするものをくっつける役目、いわば接着剤のようなもの(媒材)を練 り合わせることでできています。油絵の具は顔料+油、水彩絵の具は顔料+アラビアゴム・・・。媒材が変わることで、絵画技法が分類されます。 そして、テンペラ絵の具は、なんと顔料とタマゴ(主に黄身)を混ぜ合わせて作るのです。
テンペラの語源
テンペラという言葉は、イタリア語で「混ぜ合わせる」という意味の“テンペラーレ”に由来し、特に絵画において、顔料を練り合わせて絵の具にするための媒材を混ぜ合わせることをテンペラと称したのが語源といわれています(ちなみに、ぶどう酒を水で割ることも、“テンペラーレ”というそうです)。 14世紀頃から、顔料を水で溶いただけの絵の具を使用するフレスコ画が普及するのに伴いそれと区別するため、また、特に16世紀以降、油絵が絵画の主要な位置を占めると、主として顔料とタマゴを混ぜ合わせて作った絵の具で描かれたものを、テンペラ画と呼ばれるようになりました。
黄金テンペラ画の特徴
箔を使った黄金テンペラ技法は、油絵が一般的な絵画技法となる以前に、主にイタリアで、教会や修道院で宗教画制作、また肖像画の制作などに用いられた、伝統的な古典技法です。石膏で盛り上げたり、絵画にはられた箔(主に金箔)をメノウ棒で磨いた箇所に刻印を打ち付けたり、宝石を埋め込んだり・・・その装飾的な絵画は、荘厳さにあふれ、大変美しいものです。皆さんおなじみの「ビーナスの誕生」を描いたサンドロ・ボッティチェリも、テンペラ技法で描いた作品を多く残しています。
テンペラ絵の具を用いる絵画は、主に、石膏を塗った下地に描かれます(キャンバスや紙に描くことも可能です)。油絵と比べて乾燥が早く、丈夫な層を作るため、何百年経っても描かれた当時の鮮やかな色彩を保ちます。酸化して、絵が褐色化することがほとんどありません。卵の黄身は、エマルジョンといって、簡単にいうと水と油がうまい具合に混ざり合った状態なので、これを混ぜ合わせて作るテンペラ絵の具は、水で溶くこともでき、また油絵の具などの他の絵画技法と併用して描くこともできます。テンペラ絵の具を使った技法は、古典的な表現に適しているように思いますが、実は、今日多様化しているどの絵画技法にも適応できる、新しい表現を生み出すのに役立つ技法なのかもしれません。
テンペラ絵の具は、なんと顔料とタマゴ(主に黄身)を混ぜ合わせて作るのです。
テンペラ絵の具は、なんと顔料とタマゴ(主に黄身)を混ぜ合わせて作るのです。
顔料とタマゴを混ぜ合わせて作った絵の具で描かれたものを、テンペラ画といいます。
顔料とタマゴを混ぜ合わせて作った絵の具で描かれたものを、テンペラ画といいます。
サンドロ・ボッティチェリ作 「マニフィカートの聖母」
サンドロ・ボッティチェリ作 「マニフィカートの聖母」
ジョット作 「荘厳の聖母」
ジョット作 「荘厳の聖母」 ジョット作 「荘厳の聖母」
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