東日本大震災から
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東日本大震災、今までの提言集

患者の生活・就労をつむぐ会

熊本震災 活動報告



5月16日 【活動報告】

当会は、4月22日〜5月12日の間、熊本県の益城町において、
避難生活する方の緊急聞き取り調査を実施しました
聞き取りからは、災害弱者だけでなく、一般の人も
家が全壊、半壊した方々は全員

「仮設住宅ができるまでの間、個室等がある場所で2次避難したい」
との切実な声が聞かれています

避難生活の長期化による疲れ、集団生活における換気等にも限界があり、
風邪等も蔓延しています

これから梅雨をむかえ、雨や湿気、温度上昇等、
さらなる居住環境悪化も懸念されます

以下、聞き取り調査結果を参照ください


【緊急サンプル聞き取り調査】

【対象者】 
益城町の避難所等で避難生活を続ける方100人
【実施日】 5月11日、12日

1、「仮設住宅ができるまでの間、個室等がある場所で2次避難したい」
 はい       85人  ※自宅が全壊、半壊の方全員が「はい」と回答
 いいえ       9人  ※全員、水道等が復帰すれば自宅に戻れる方
 今、考えられない 6人  ※理由「身内が入院中」「片付け等で途方にくれている」
                「建物を更地にして、その地盤にもう一度建てられるか見定めたい」

2、2次避難する場合の距離について
 車で30分以内  77人   ※通学、通勤を考え近場を希望する方が多数
 車で1時間以内   6人   ※徐々に遠くても物件を探すニーズも出ている
 こだわらない     2人   ※県外避難も依然と声が出ている

3、公営住宅の募集を知って申し込んだ
  57人  ※うち55人が抽選で外れた 2人が雇用促進住宅に申込、結果待ち

4、民間の賃貸を探した
  64人  ※うち物件が見つかったのは5人だけ。残り全員が「物件がない」と回答

5、ホテルや旅館を借り上げた避難所の利用、リフレッシュ宿泊をしたいか
  72人が利用したいと回答

 【その際に工夫してほしいこと】
 ・家族全員で行ければ     ・私だけでなく、避難所のみんなが行ければ私も行きたい
 ・ペット同伴なら       ・近場の温泉、銭湯にみんなで行ってくるだけでも
 ・なるべく長期を希望、距離もこだわらない   ・リフレッシュに2、3日なら
 ・仕事や通学があるのでなるべく近場がいい   ・気晴らしができれば精神面も安定する

【考察】
公営住宅、近場の民間賃貸は応募が多数で物件がないとの声多数。益城町近くの熊本空港近辺のホテル
を、一般避難者用に借り上げ、短期間でもいいので、避難所ごとに、順番に回して、リフレッシュ宿泊
等に活用できれば、皆さんも利用しやすく、自分だけがと気兼ねしなくても済むのではないか。長期の
避難所生活の疲労蓄積を、リフレッシュ等で一旦体を休めること、気分転換等は急務となっている。

【避難者の声】
1、住いの情報がとにかく入ってこない
2、情報があれば選択肢も広がる、募集が終わったと情報が入っても遅い
3、行政から見回りや、情報提供に人がこない、避難者同志で情報収集している
 ※多数上がっています。ITを使える人、年代による情報格差も深刻です。
  住いの相談も、待っている相談だけでなく、こちらから出向いて情報提供をする、
  アウトリーチ型の相談体制の整備は急務
4、永住できるところがとにかく欲しい。友人が不動産屋ですが、なかなか近くで家が見つからない
5、エリアを広げないと家を探せない
6、仮設住宅もすぐ一杯になるから、入るのも大変なのではないか
7、とにかく早く移りたい、県外も考えなければと考えている。でも仕事がある。
8、子供の学校があるので、通える物件を探している。でも民間はどこも一杯。ここにいると子供がつらいので、子供は熊本県外の九州の実家へ行って  もらっている。夫も転勤はしたくない。夫は今も車中泊が続いている、そこから仕事へ通っている
9、県外を希望します。情報が何も入らない
10、入院中の母がいるのでバリアフリーを、ホテルの借り上げは県外でも利用してみたい
11、物件を探したいけど予算がない
12、自分で探しているが、一家5人で9万円以内では難しい。物件が紹介できる状況でないと言われた。みなし仮設で柔軟に対応してほしい。食事  は足りているが、とにかくプライバシーの確保を
13、情報格差が広がっている。若い人はITで情報をとれるが、ご年配の方だと情報が取れない、一元化して巡回しながら住宅等も情報提供が必要   です
14、仮設をまって入りたいけど、それまでのプライバシーのある個室も欲しい
15、民間のみなし仮設に申し込むと、物件が探すことができない場合でも、仮設の申し込みができないと言われた。これでは民間賃貸でだめだった時  に、両方使えないまま漏れてしまう。家探しの情報が一元化できていない
16、移転先は、買い物もできるところが、お年寄りにはありがたい
17、自宅を取り壊した後を見てからでないと先の見通しが立てられない、地盤が大丈夫かどうか
18、建物だけの判定だけでなく、地盤の状態も加味してほしい
19、コンテナ等でもいいので、荷物の置けるところを早急につくって欲しい
20、益城町では、かかりつけ医が耳鼻科、歯医者、内科とそろっていた、これからどうなるか心配
21、歳なので遠くには動きたくない。バリアフリーがいいです。ここにいるとみんなから情報をもらえます。自衛隊の風呂は浴槽も深く、毎日入れ感謝で  す。りっぱなお風呂をありがとうございます
22、一般の人でも、青年の家なら利用したい
23、家は水が復旧すれば大丈夫。でも今でもプライバシーが欲しい
24、お年寄りの方は朝早いので、目が覚めてしまう、プライバシーの確保を、近くであればリフレッシュも行ってみたい
25、風邪が流行っている。換気をすると風向きでトイレの匂いが入ってくる
26、避難所に来てから風邪が治らない
27、足が悪く、動かせないけど、私だけベッドが欲しいと言えない、周りはみんな畳だから
28、震災で娘を亡くしました。避難生活をしていて、耳が聞こえにくくなった。自律神経失調症で、遊びに行く等、気晴らしをするようにとお医者さんに   言われていた。気晴らしをしたい。避難所の医療班が巡回に来てくれるので、相談をしています。おじいさんが入院していて、お見舞いに行きたい、   交通手段がない
29、朝は味噌汁が欲しい。炊き出しが高カロリーのものに偏っているので、野菜、ビタミンが不足している。青汁を配ってもらった。継続してほしい
30、ボランティアも少なくなっているんじゃないかと心配
31、現場に権限を持った人がいないと避難所の物事が解決しない、スロープをつける問題も県外からチームで支援に入っている人はその場の判断で   解決できたが、地元の自治体だと、上に決済をとる話になり、時間がかかり、ものごとが解決していかない


以上の切実な現状を踏まえ、当会では以下の項目について
緊急申し入れを行いました

1、一般の方にも、ホテル、旅館等の借り上げによる避難所としての活用を早急に実施し(短期のリフレッシュ宿泊も含む)、
 国の助成を速 やかに開始すること

2、人道上の観点から、被災者のホテル、旅館の利用を第一に優先し、国や県外から支援に入る人の宿泊は、
 遠方の宿泊施設を利用する等、速やかに調整を図ること。益城町に近い、熊本空港周辺等のホテル等の協力要請を、
 国が率先して行い、地元からは言い出しにくい事案であることも配慮すること。



【2016年5月16日緊急要望書はこちら】
災害弱者だけでなく、一般の人も、ホテル、旅館の借り上げ避難を早急に実施してください


――――
【財政報告】

みなさんにカンパ等を呼びかけましたが、今回、当会員の実費負担の範囲で
活動することになりました。活動範囲等の見直し等も必要な現状ですが、
何卒、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。




4月27日 【活動報告】

当会は、4月22日〜25日の間、熊本県の益城町において、
避難生活する方の緊急聞き取りサンプル調査(以下参照)
ボランティア活動等をさせていただきました

聞き取り調査では、9割を超える方が
「仮設住宅ができるまでの間、個室等がある場所で一時避難したい」との、
切実な声が聴かれています。

お子さん連れで1週間を超え、車中泊が続く方、
中には妊婦さんもいらっしゃいます。

ご高齢の方々も慣れない集団生活、狭い空間での就寝が続き、
疲労も限界にきています

以下のアンケート結果をご一読ください


【緊急聞き取り、サンプル調査結果】

実施場所
  熊本県益城町
対象    避難生活をする117人   (男性 47人  女性 70人)
家屋の状況
  全壊   88人(75.2%)
  半壊   18人(15.4%)
  大丈夫    9人(7.7%)
    ※(2人「旦那様が入院中で、解らない」)


1 仮設住宅ができるまでの間、 個室等がある場所に移動し
 一時避難することを希望されますか

1 はい    106人 (90.5%)  ※いずれも全壊、半壊の方
2 いいえ    9人 (7.7%)   ※いずれも家が大丈夫なかた
 ※(2人「旦那様が入院中で、今はどうしたらいいか考えられない」)


2 「はい」と答えた方、自宅からどれぐらいの距離なら
   一時避難が可能ですか

   1 車で30分以内    47人(全体の40.2%)
   2 車で1時間以内    12人(全体の10.3%)
   3 距離はこだわらない  10人(全体の8.5%)


【考察】
1、夜が眠れないので、体調悪化や体力的にも厳しく、安心して眠れる場所の確保の
  ニーズが非常に多くあります(以下避難者の声参照)
2、仕事や、学校、自宅のこと等で、なるべく近くが多いですが、車、新幹線等の移動手段、
  距離にこだわらない等のニーズも見られます。それぞれのニーズにそくした避難先の確保、情報提供、
  きめ細かくマッチングする積極的な声掛け、人員整備も必要
3、家屋の倒壊が多い人ほど、一時避難の希望も強く、距離が遠くても希望する傾向が見られます
4、これからの時間の経過、具体的な一時避難の情報、実際避難した人の情報が入ると、
  避難のニーズも強まる可能性もあります(東日本大震災を参考に)


3 避難者の声
1、周りに気を使わなくてすむところが欲しい
2、車での寝泊りは足も痛くて、寝返りもうてない。限界です
3、妊娠中ですが、避難所はプライバシーもないので車中泊しています
4、子供の避難生活の疲れが心配
5、周りの方の動きで、夜中もちょくちょく目が覚める。プライバシーの確保を
6、今の家からなるべく近いところがいい
7、職場の近くがいい
8、家が全壊しているので長期を希望します
9、家が倒壊している人には優先制度を設けてほしい
10、なるべく早く入りたい、体調悪化や風邪予防が心配
11、統合失調症ですが、避難所で居場所がないです
12、心臓病、脳こうそく、糖尿病の合併症がある。バリアフリーで病院が近いところを
13、贅沢は言いません、とにかく避難できるところを
14、欲は言いません、距離もこだわりません
15、高校受験を控えているので、勉強できるホテルとかなら行きたい
16、荷物がたくさんあるので、おけるところが欲しい
17、子供の保育園、学校の通えるところがいい
18、娘は、無呼吸、自閉症、統合失調症の障害があり、避難所の生活が難しかった
 今は国立病院に入院している。面会に通える交通手段が欲しい
19、高齢なので買い物の便がいいところがいい、交通手段も整っているといい
20、コミュニティーバスがあれば
21、家の片付けもしたいので、家の近くがいい
22、とにかく子供たちの寝泊りできるところが欲しい
23、トイレは様式でないとつらい
24、旦那が入院しているので、移送サービスを利用したい
25、20代の息子は知り合いの東京へ、もう一時避難している
  
※大変な避難生活が続く中、ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
 ともすると大変な現状を言いたしにくい環境もあります。みなさんのプライバシー保護のため、
 情報は必要最小限に留めさせていただきます。ご理解、ご協力をお願いいたします。
 この貴重な声を、是非とも制度につなげて、一刻も早く、お一人、お一人の手に直接届くように
 当会では以下の項目について緊急に申し入れいたしました。
 何卒、みなさんのご協力をお願いいたします。


【緊急申し入れ項目】

1、以下の宿泊施設の確保を早急にお願いします。既に実施していても、絶対数が足りていません
  @ホテル、旅館、民間賃貸等の借り上げによるみなし仮設
  A公営住宅の空き部屋の確保
  Bテントによる個室、手足を伸ばして就寝できる場所の確保も、準備が迅速で、評判もいいです
   自衛隊、民間のテント活用を含め、数を増やしてください
  C船舶を活用した宿泊
  D近隣、県外自治体にも協力いただき、用意する@〜Cの宿泊施設

2、一人一人の手に届いてこそです。相談窓口の開設だけでなく、声掛け、訪問し、
 上記@〜Dを選択肢とし丁寧に情報提供、マッチングさせていく体制の強化、増員をお願いします。

3、これ以上の無理な体制での車中泊は、非常に危険です。避難所で体調悪化している方も含め、
  医療班と連携し、ドクターストップし、上記の場所に移動していく等の、責任ある決断をしてください

4、家屋が全壊等している方は、より一時避難や、広域な避難のニーズも高くあるようです(調査参照)
 全壊等している方への優先制度等の検討もお 願いいたします


※要望書はこちら↓

(2016年4月25日)
仮設住宅ができるまでの避難生活で、個室、プライバシーの確保等は急務