患者の生活・就労をつむぐ会

衆議院採決で「解決できる政治の意思」は示されたのか



2014年 4月22日

難病対策の法案、それに併せて改正される障害者総合支援法の対象範囲の衆議院の採決が行われました。

「制度の谷間」を解決できない理由をいろいろと述べていますが、
政治の意思で、具体的に解決は可能です
後は、民意をうけた政治の意思として、実行するか、しないかです。

衆議院では、「解決する」政治の意思が明確に示されることのないまま、採決となりました。

「制度の谷間」の解消は、障害者自立支援法時(10年も前)に、次は解決すると約束していたにも関わらず、
先送りが続いている課題です。物事には順番があります。
放置され続ければ、一部の立場の人は命がとられるまで、社会が歪みます。
自覚、無自覚にしろ、命をとるまで追い込むのであれば、
いつまでも踏み込まない、放置しつづける体制、その集団を
変えるしかない力、同じベクトルすら、自らに呼び込みます。
地域で孤立し、亡くなっていく仲間のことを考えれば、これ以上譲れない一線です。

問題の根本を変えようとしない、自民党、民主党も含め、既存政党、厚労省の
「検討します=やりません、先送り」
「政治の意思の示されないまま、厚生科学審議会に丸投げ、たらい回し」
「法的拘束力のない付帯決議でやったふり」はもうやめてください。
政策目的の違う、「医療、治療研究」と「福祉」を違うモノサシで、人為的に「制度の谷間を生じさせている」こと、
前提が間違っていることが問題です。
政策目的に沿った基準で対象になる人、ならない人の問題を
「制度の谷間」と意図的に混同し、すり替えて、「制度の谷間」の問題を曖昧にしてはなりません。

前提が間違っていることに切り込まず、いくら議論、政治をしても根本が解決しません。
今必要なのは、政治の意思として、解決する力です。
既存政治で改められないなら、新しい政治の流れも必要になってきます。

又、一番困っている人は、制度改正で負担が増える人ではありません。
間違った物差しで、未だに制度の対象にもなっていない、今、ゼロである人、救うべきなのに、政治の手の届いていない人達です。
政治の意思を、すでに対象になっている人の負担の話にすり替えないでください。
政治も、当事者、関係者達も、広く「分かち合う姿勢」が問われています。
東日本大震災の教訓を無駄にし、同じ過ちを繰り返さないでくさい。

「病名が確定できない、わけのわからない病気を入れるわけにはいかない」
と厚生労働大臣が答弁していますが、病名が確定できないからこそ、余計に、
治療も難しく、生活が大変困難になるのです。そんな方こそ、介護、就労支援等の
必要が認められれば、救うべきなんです。
今ある難病もはじめはそうだった、病名もつかなかったのです。
それが病名が確定するまで待っていては、生活が壊れてしまい、
救われる命も救えません。
なんども跳ね返されていますが、突破しないといけない壁、思考停止してしまっている、
日本の機能不全はここにあります。
剥がれてきたコンクリートの壁の中にあった、突破すべき骨組みの部分は、
この大臣の答弁に集約されています。
医療と福祉は丁寧に、政策目的にあわせて、使い分けないといけません。
政策目的の違う、医療、福祉、違うモノサシで、
人為的に「制度の谷間を生じさせている」ことが問題です。
可能な限り、上記の医師の意見書で、診断所見を補い、医師、CW等の専門家、
当事者がしっかり話し合い、総合所見の書類を整備したうえで、上記の支給決定過程で
総合的に判定して、必要だと認められた人は、当然対象とすべきです。
解決は可能です。
この人と人との話し合って補っていくことが、人間の知恵、真のケースワーク、
福祉の本来の姿です。
これこそが真に公平で、透明な支給決定です。

当会では、これ以上、「検討」で先送りせず、今国会での、政治の意思による解決を強く求めます。